【インド生活】不動産のプロに聞く家探しのポイント!

実際にインドで働くとなったときに気になることの1つにお家があるのではないでしょうか。「インドのお家ってどんな感じなの?」「インドでお家はどう探したらいいの?」他にもインドというだけで不安はたくさんあると思います。そんな不安を解決するために、今回はインドの不動産のプロであるPyramid Relo代表の清水さんに、インドの家の特徴、インドで家を選ぶ際の注意点、コツ、実際の物件情報について話を伺ってきました。

Pyramid Reloとは:インド現地会社との合弁会社で、デリーグルガオン地域だけでなく、その他インド全域での充実した物件の紹介をしています。また、サービスアパートメントを運営しており、借り住まい~物件探し~入居後のアフターサービスまですべての対応が可能です。インド現地不動産会社の豊富な知識とつながりにより、お客様に合わせた最適な物件の紹介に加え、日本人スタッフによる日本語サポートにより、日本とインドの違いを確認しながら安心して住居およびオフィス探しが可能です。

 

インドの家の特徴

まず、インドの物件には3つのパターンがあります。1つ目は一戸建てタイプ。2つ目はコンドミニアム(マンション)タイプ。3つ目はサービスアパートメントタイプです。各パターンについて特徴を追っていきましょう。

1戸建てタイプ

この一戸建てタイプはインドの首都、デリーに多くみられるパターンと言われています。デリーとはいわば日本で言う京都のような都市で、景観を崩さないために高い建物は立てることができないという取り決めがあるのです。そのためデリーで多くみられるのがこの、一戸建てタイプなのです。一戸建てのワンフロアを借りて、そこに住むという形になるのですが、実際にオーナーも同じ建物に住んでいる方がよい物件といえます。何か不具合が発生した際など、なにかあればオーナーさんに相談すれば対処してくれるのでとても安心です。そのうえ比較的他のタイプの物件と比べて家賃が安いのが特徴です。ただ立地があまり良くないことが多い傾向にあります。

コンドミニアム(マンション)タイプ

これはいわゆるマンションに住むというスタイルです。こちらに関してはそのまま日本のマンションを想像していただければと思います。コンドミニアムタイプでは住んでいる住民が多いので安心できるという特徴があります。日本ではあまり考えないことかもしれませんがこの安心感というのはインドにおいてかなり重要なポイントになります。また、門番もいるため、セキリティがしっかりしているというのも良いポイントの1つになります。セキリティがしっかりしているということもありその分値段は他タイプと比べて高くなる傾向にあります。大体同じファシリティ、同じ価格帯なので、好きなロケーションで選ぶのが良いです。

サービスアパートメントタイプ

これは、ワンルームのゲストハウスを間借りするというパターンになります。この物件の特徴としては、サーバントさんが掃除をしてくれるということ。また門番もいるのでセキリティ面もしっかりしているということが挙げられます。また最大の特徴としては、家賃の中に電気代、光熱費、ネット代が含まれているということです。家賃の中にすべて含まれているということを考慮するとかなり安い値段で暮らすことができます。他タイプは電気代、光熱費、ネット代は別途支払いが必要になります。ただし、ワンルームですので、少し狭いと感じるかもしれません。このタイプは特に現地採用者の方に人気があります

 

インドで家を選ぶ際の注意点・コツ

ここインドではインドならではの注意点がたくさんあります。日本では考えられないことが当たり前のように起こるのがインドです。ここではインドで物件を選ぶ際の注意点、コツについて記載します。かなりの項目がありますので筆者が重要だと思った順にリストアップしていきたいと思います。

家具付きか否か

物件のほぼ8割ほどが家具付きであるそうなのですが、もちろん家具付きではない物件もございます。実際にいいなと思った物件に関しては、家具付きなのか、家具付きではないのかを確認して置くのがいいでしょう。もし、1年半以上住むのであれば、価格の面だけにおいては、購入したほうがお得になります。ただ、実際に家具を家に運び込むのに、かなりの手間と費用が掛かります。

インバーターがあるかどうか(蓄電池)

インドでは停電は当たり前。大きなマンションであればジェネレーター(発電機)がついており大体の停電でも電気を供給できるだけのシステムは備わっています。ただ、それはすべての物件にいえることではありません。ただ、停電した際に冷蔵庫などに最低限の電気は供給できるインバーター(蓄電池)があるかどうか確認することはマストです。これがあるだけで冷蔵庫の中の大切な食材を守ることができるんです。

ギザの容量を確認


ギザとはシャワーを使用する際の水が溜まったタンクのことです。夏場のインドは気温がとても高いため、自然に水が暖められるのですが、冬場はこのギザがないと大変です。凍え死にます。インドの冬もなかなか寒いので冬場で水シャワーしか出ないとなると、即キャッチコールドですので、この容量が25ℓあるかどうかはしっかり確認しておいてください。25ℓあると、相当な量を使わない限り十分な量です。確認していないと夏場は良くても、冬、大変です。

オーナーがその物件に住んでいるかどうか

こちらは特に1戸建ての物件やサービスアパートメントにいえることですが、オーナーがその物件に実際に住んでいるかどうかが重要になります。物件によってはオーナーが物件を所有だけしており、自分は旅行好きでほとんどインドにいない、もしくはインド国外に住んでいることがあり、そのような場合ですと対応がかなり遅くなります。なにかが壊れて修理して欲しい時などすぐに相談できないのはかなり困ります。特にインドでは問題が結構頻繁に起こりますからね。また安全面という点でも少し不安です。オーナーが住んでいるかどうかは確認をしっかり取ってください。

壁からの水漏れがないかどうか

なかなか少ないケースなのですが、壁から水漏れが発生している場合があります。これも、なんでやねんと突っ込みたくなるかとは思いますが、その気持ちを抑えて、しっかりチェックしてください。壁の内側に配管が通っており、その配管から水が漏れていることがあるのです。水漏れで変色している壁も上からペンキを塗ってはい終わりといった処理で終わっていることが多いので、そのような箇所が見られたら要注意です。見極め方としては、くまなく壁を見ることです。

大きな道路に面しているか否か

これは日本でも同じく言えることかもしれませんが、いわゆる騒音問題です。これは実際にインドに来るとすぐ直面するのですが、インド人はどんなに些細なことでも簡単にクラクションを鳴らします。日本では最終兵器であるのに対して、インド人はいとも簡単に最終兵器を使います。ですので、道路上では常にクラクションが鳴り響いています。渋滞になってどうしようもない時でもクラクションを鳴らしますからね。このようなことがあって、大きな道路に面している物件の場合は騒音には気を付けないといけません。かなりいい物件に出会ったとしても結構大きめの道路に面しているのならばそれは悩みどころです

新築物件か中古物件か

新築物件の場合、きれいだし、そちらの方が魅力的だな~と思うかもしれませんが全くそんなことはありません。まだ誰も住んでいないということは前例がないということなのです。中古物件の場合、今までの入居者の方が数々のメンテナンスをしている分ある程度問題がないくらいまでの状態であるのに対して、新築物件の場合はこれからの入居者がメンテナンスをしていかないといけないのです。インドでは日々何か問題は発生するのでそれをメンテナンスしていくのはかなり面倒で、手間がかかるので、できれば新築物件を避けることをおすすめします

 

実際に契約をする際の手続き

以上物件を選ぶ際の注意点について記述しましたが、いい物件と出会うことができ、上記の注意点も踏まえたうえで契約しようと思ったとき、この契約の際にも気を付けないといけないこと、しっかりと確認しておかないといけないことがありますのでここからは実際に契約に至る際に気を付けないといけないことを記載していきます。以下要確認です。

契約方法

契約方法は二種類あります。1つ目の方法はオーナーと直接契約する方法。2つ目の方法はサービスプロバイダー契約する方法です。前者で言うと、実際にオーナーと契約するのでやり取りはすべて英語になります。そのため、細かい要望などを伝えたい場合には少し英語では伝えるのが難しいことがあるかもしれません。後者のほうは日本人向けにサービスを提供しているサービスプロバイダの会社と契約を組むという方法です。日本語に対応した会社様がほとんどなので要望等は日本語で伝えることができる点が良いです。ただ、直接契約をするよりも値段は高くなってしまいます。しかし、お掃除の方を付けてくれたり、家具がついていたりとサービスはかなり充実しています。

敷金・礼金について

日本では最近敷金がかからない物件が出てきているそうなのですが、インドでは敷金はかかります。一般的に敷金は家賃の23か月分と言われています。ただ、交渉次第では家賃の1か月分にまで下げることも可能とのことです。この敷金はデポジットとして契約する際に支払います。オーナーは会計処理上、現金での受け取りを嫌がることが多いので支払い方法は小切手か銀行送金が一般的です。一方で、いわゆる家を貸してくれてありがとうの代わりである礼金は払う必要はありません。なのでオーナーさんにはしっかりと、家を貸してくれてありがとうと口頭で伝えてあげてくださいね。

ロックインピリオドとノーティスピリオド

オーナーとの取り決めの際に特にちゃんと確認しておかないといけないのが、ロックインピリオドとノーティスピリオドです。前者はこの期間はしっかり家賃は払ってくださいねという取り決めのことです。もし、ロックインピリオドが6か月ならば、最低でも6か月分は家賃は払わないといけないということです。1か月でやっぱり違うところに引っ越ししたいと思っても、 5か月分の家賃は払わないといけません。続いて、後者のノーティスピリオドですが、これが例えば3か月ならば、もし引っ越ししたくてこの契約を解約したいというときには3か月前には言ってくださいねということを意味します。オーナーはこの期間の間に次の入居者を探したり、手続きを行うためにこの期間が必要になります。

ロックンピリオドにノーティスピリオドが含まれているか、否か

前述のノーティスピリオドですが、これがロックインピリオドに含まれいるかいないかがかなり重要になってきます。例えば、ロックインピリオドが6か月で、ノーティスピリオドが3か月であると仮定します。すでに3か月経過していて、その時点で契約を解除したいとの旨を伝えたとします。もし、ノーティスピリオドがロックインピリオドに含まれているならば、ちょうど3か月後に6か月分の家賃を払い終えて契約解除になりますが、含まれていない場合は6か月分の家賃プラス、3か月分の家賃を支払わないといけません。その点がかなりややこしく、後々トラブルのもとになるので、契約する際にしっかり確認しておく必要があります。

 

インドの物件情報

今まで物件を選ぶ際の注意点について述べてきましたが、じゃあいったいどのような物件があるのとお思いになっているかと思います。そこで、Pyramid Reloの清水さんに物件の情報についてもお聞きしてきました。ここではデリーとグルガオンの物件を三層の価格帯に分けて紹介します。

10万Rs~15万Rs(駐在員向け)、4万Rs~10万Rs(駐在員、現地採用者向け)、4万Rs以下(現地採用者向け)

 

デリー物件

10Rs15Rs(駐在員向け)

物件名 Defence Colony


[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング


[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 4
面積 120150平米
間取り 3LDK4LDK
家賃 15Rs
 

物件名 Vasant Vihar
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 4
面積 120150平米
間取り 3LDK4LDK
家賃 20Rs
 

4Rs10Rs(駐在員、現地採用者向け)

物件名 Green Park
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 10
面積 90平米
間取り 3LDK
家賃 8Rs
 

物件名 Greater Kaillash
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン

[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 8
面積 2LDK
間取り 60平米
家賃 7Rs
 

4Rs以下(現地採用者向け)

物件名 サケット
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 10
面積 70平米
間取り 2LDK
家賃 3.5Rs
 

グルガオン物件

10Rs15Rs(駐在員向け)

物件名 Park Place
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 3
面積 200平米~250平米
間取り 3LDK4LDK
家賃 12Rs15Rs
 

物件名 THE BALEILE
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング
[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン
[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室
[/wc_column][/wc_row]
築年数 3
面積 250400平米
間取り 4LDK
家賃 13Rs17Rs
 

4Rs10Rs(駐在員、現地採用者向け)

物件名 Central Park


[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング


[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン


[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室


[/wc_column][/wc_row]
 
築年数 10
面積 70平米
間取り 2LDK
家賃 7Rs
 

物件名 ICON TOWERS


[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング


[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン


[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室


[/wc_column][/wc_row]
築年数 8
面積 90平米
間取り 3LDK
家賃 8Rs
 

4Rs以下(現地採用者向け)

物件名 MG Road周辺サービスアパートメント


[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング


[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン


[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室


[/wc_column][/wc_row]
築年数 8
面積 35平米
間取り 1 room
家賃 4Rs(ガス、電気、ネット代含む)
 

物件名 エッセルタワー


[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] リビング


[/wc_column][wc_column size=”one-third”] キッチン


[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] 寝室


[/wc_column][/wc_row]
築年数 13
面積 70平米
間取り 2LDK
家賃 4Rs
 

まとめ

いかがでしたでしょうか。インドの家のイメージ、インドで住むイメージはできましたでしょうか。家を選ぶことは誰にとっても重要なことであると思います。それはインドにおいても然り。特にインドでは以上あげた注意点をしっかりと考慮して、物件選びをしてください。以上をしっかり踏まえた物件であっても小さな不具合は起こります。それがインドだと思って寛容に対処してあげてください。ただ、甘やかしすぎは禁物です。甘やかすと次から次へと不具合が発生しますから。おいおい、温かい水でえへんやんけ。どうなってんねん。これくらいで大丈夫です。たまに叱ってあげてください。そのようにしてうまくインドの家と付き合っていってくださいね。

 

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