数年後、世界の中心はインドに。インド人の特徴を徹底検証!

インド人と共に働く未来はすぐそこまで来ている?!


(参照:Central Intelligence Agency the world factbook 2015 india)

皆さんはインド人に対してどのようなイメージをお持ちですか?しつこい?よく喋る?陽気?人それぞれ違ったイメージがあるでしょう。日本は少子高齢化が急速に進み、多くの外国人労働者が日本へ流入しています。2035年には約3人に1人は65歳以上の高齢者になると予想されています 。将来日本人の我々が外国人と共に働く未来はすぐそこに来ていると言えるでしょう[1]。

特に、BRICSの一角を担い、人口12億人超、GDP成長率7%など、猛烈な勢いで成長中のインドは目が離せない存在です。そのインド人はどんどん海外に進出しています。しっかりと相互理解をしていくためにも、インド人について理解する必要があります。これからインド人について詳しく見て行きましょう!

インド人の仕事とプライベートについて

仕事中のインド人、やる時はやる。

インド人はオンオフの切り替えがはっきりしています。やる時は非常に集中して仕事を行います。MTGでもしっかり自分の意見を発言します。一方、休憩する時は、同僚のインド人スタッフとチャイを飲みに行ったり、日本人スタッフや他のインド人スタッフと楽しそうに話して笑い合います。

インド人も人間ですから、一日中仕事に集中するのは無理でしょう。しっかりと適宜休憩を取り、その際に普段から他のスタッフとコミュニケーションを取っておくことで、仕事においてチーム力を高めることが出来るのです。その結果として、チームとしても個人としても結果を残すことが出来るのだと、あるインド人の社員は言います。また、ランチもなるべく他の社員と一緒に取るようにし、より良い関係構築に努めているのです。家族のように接していると話す社員もいました。、また、社内におけるレクリエーションや誕生日パーティーも大切にする傾向があると思います。それだけ、インド人は社内人間関係を大切にしているのでしょう。

 

インド人にとって、家族とのプライベートは重要


日本人ほど勤勉な国民はいない、と言われていますが、そんな私たちとインド人では当然特徴が異なります。

インド人は就業時間になると、多くインド人スタッフはほとんど時間きっかりに帰って行きます。仕事はしっかり時間いっぱいこなし、やることも終わらせるようにしてから、それ以外のプライベートの時間をしっかり確保するようにするのです。プライベートな時間も、彼らの人生の中で重要な位置づけにあるのです。家で待つ家族との時間も、日本人より重きを置いていると感じることができます。

休日も家族と過ごすことが多いようです。これは年齢、性別によっても異なりますし、また配偶者がいるかどうかでも変わってくる話です。若者がモールで友人同士で遊んでいる姿もよく見かけますが、ある程度の年齢までいくと、やはり家族を持っている方が多く、さらに子供もいるという家庭がインドは大半ですので、そういった背景もあり、家族と共に過ごす休日を送っている人が多いです。

 

インド人の特徴について

どんな教育制度を受けているの?


インドの教育制度を皆さんご存知でしょうか?

インドのインドの教育制度は日本の6・3・3年制と異なり、州により若干の相違はあるものの、5510歳)・31013歳)・21315歳)・2年(1517歳)制をが基本です。その年の3月31日までに満5歳になる者は、その年の4月1日に第1学年に入学すると決まっています。ちなみに、義務教育は8年生(13歳)までです。2002年の憲法改正及び2009年の無償義務教育権法により、614歳の子どもに対する初等教育の義務化、無償化が図られました。

詳しく見ていくと、中等学校(10年生)修了後、第10学年修了共通試験があり、それに合格した人は上級中等学校に進んで、2年間の教育を受けます。そのさらに後、第12学年修了共通試験を受け、その結果よって希望する大学に進学します。しかし、トップレベルの大学では別途、入学試験を行うところもあります。

こちらはご存知の方も多いと思いますが、インド人は非常に英語を流暢に話します。インドの大学では、一般的に英語により授業が行われていることに加え、それ以前の教育でも、都市部の私立学校では、幼稚園から12年生(高3相当)までの一貫教育を行う学校が多く、英語で教育が行われています。つまり、幼稚園から英語を習う人もいるのです。これに対して、公立学校(ガバメントスクール)はローカル言語を主に使用して授業が行われています。都市部では特にインドの中間層以上の家庭の子どもは私立学校に通う傾向が高くなっています[2]。

したがって、彼らは仕事の場面で、英語を使う分には全く問題ないのです。このようなインド人と働くことが出来る環境があれば、英語力が伸びるのも時間の問題でしょう。

 

よく聞くインドのカースト制度とは?

「カースト」とは、ヒンドゥー教における身分制度のことで、主に上の階層から、バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ・シュードラと分かれています。

インドでは、1950年に制定されたインド憲法の17条にて、不可触賎民を意味する差別用語の禁止・カーストによる差別の禁止を明記されています。政府としても、様々な取り組みを行っていますが、まだまだヒンドゥー教社会にはその風習が深く根付いているのが現状です。

自分の家系のコミュニティー、出身地域、宗教や語族/民族の違いも大きな要素として含まれ、これらは結婚の際にも絡みます。筆者の知人のインド人たちも、多くがヒンドゥー教徒の場合は自分のカーストを理解しています。この傾向は、都市部でも薄まりつつあります。しかし、もともと農村部は、伝統的・保守的な伝統が残りやすく、インドも例外ではありません。農村部ではカースト意識が根強く残り、またその意識は北インドよりも南インドで強いと言われています。

 

インド人のグローバル志向とキャリア形成は?

インド人は世界各国に1560万人ほど、移民として移り住んでおり、グローバル志向も高まっています。スタートアップが多く集まるアメリカのシリコンバレーには、エンジニアをはじめとした職種でインド人が多く働いています。現在、世界的な大企業のCEOにもインド人が就き始めているのは、有名な話でしょう。

インド人が一番出て行く先の国はUAE(アラブ首長国連邦)です。200万人が移り住んでいるアメリカよりさらに多く350万人のインド人がUAEには住んでいます[3]。ボーダレスな時代の渦中で、インド人も同様にグローバル志向が高まっていると言えるでしょう。

また、インド人はどうキャリアを築いていくのでしょうか?

インド人の特徴としては、比較的躊躇なく転職を繰り返す傾向あるということです。と言うのも、彼らにとっては昇給はキャリアにとって非常に重要性の高い項目となっているからです。日本で同様のケースを考えてみると、社会人になってから頻繁に転職を繰り返している人は、正直企業側にとっては良い印象は受けにくくなっています。

また、インド人は、会社の知名度や規模を気にする人が多い傾向にあります。したがって、インド人には日系企業よりも、インド系有名企業、あるいは大手外資企業のほうが人気が高くなっているのです。

 

日本人と全く異なるインド人の性格


日本人は自分の意見をなかなか発言しない、という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?ですが、インド人はこれまた真逆の特徴を持っている傾向があります。ミーティングでも、普通の会話でも、何かを発言したら、とことん話し続けます。自分の意見をしっかりと伝えようと努めます。そして、意見が合わず、少しでも納得いかないと質問をし、こちらが分からない場合は、続けてとことん説明してくれます。勿論、日本人には日本人として良い特徴があります。ですが、インド人の特徴にも私たちが見習うべきポイントがあるのではないでしょうか?

また、インド人は祝日やお祭りを大切にします。そのようなイベントに行くのは当然で、そのために会社を休むことにはあまり躊躇しません。日本人が全く大切にしてないとは言えませんが、日本では祝日やお祭りに対する意識や認識が変わりつつあると言えるではないでしょうか。ですから、インド人には昔、日本人が当然のように抱いていた感覚がまだ根強く残っているのでしょう。

プライベートの場所でも触れましたが、インド人は家族や身内の関係をおざなりにしません。インドの新年ディワリでは、身内には必ずギフトを渡します。しかも、それらを合算するとかなりの金額になるにもかかわらず、多くのお世話になっている人に、しっかりと感謝の意味を込めてギフトを送のです。日本のお中元に似た要素を感じますが、彼らの根底には、日本人とはだいぶ異なる思考が見受けられるのではないでしょうか?

 

まとめ

いかがでしたか?インド人ってこんな感じ人なんだ、と少しでも理解していただけたら幸いです。勿論、インド人を完璧に理解することは無理です。しかし、少なくとも理解する努力は誰でも出来るでしょう。我々日本人は、多様性の中で生きることに慣れていません。ですが、インドでけでなく外国人とより良い関係を築き、そして良好な関係で共存するためには、我々も含めた双方に努力が必要となるのではないでしょうか?

参考
[1]第1章 高齢化の状況(内閣府)
[2] 諸外国・地域の学校情報(平成27年12月更新)
[3]世界に広がるインド人移民、世界最多1560万人 WSJ 2016年1月20日

 

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