【インド就職】出国前に絶対に必要な4つの手続き

インド 手続き

【憧れの海外就職。何とか面接を通過し、海外で働くスタートラインに立ったあなた。ここからが大変です。日本出国前に済ませないといけない手続きがたくさん待っているのです。
「海外就職なんて初めてだし、出国前に何をしたらいいんだ」とパニックになってしまわないように、必要になる公的手続きをまとめました。

「恋人がいるんだけど離ればなれになってしまって寂しい」「愛犬とも会えない…」「延滞期日の迫ったレンタルビデオがある…」等々。

このような私的な手続きは各自で思い思いに済ませておいてください。これらの手続きに関しては各人の見解があると思いますので。

公的、私的ともにとても大事であるということは間違いないのですが、私的の手続きはまた別の機会にお届けするとして、今回は出国前に必要になる公的な手続き、海外転出届、国民保険、国民年金、そして住民税について解説したいと思います。

 

インド出国前に必要になる重要な手続き

さて、長らく日本を離れる場合には、

・海外転出届
・国民年金
・国民保険
・住民税

これら4つに関しての手続きが必要になります。

日本出国直前になって、「何か手続きをしないといけないの?」「住民票はどうすればいいの?」「国民年金は支払わないといけない?」「国民保険は適用されるの?」等々。

不安になり、焦り始めているようでは大変です。かなり重要な決断も含んでおりますので、自分の将来をしっかりと見つめ、余裕をもって決断することをおすすめします。

海外転出届

海外転出届は住民登録窓口にパスポートを持参し移動届というものに記入するだけです。かなり簡単であっけなく終わります。但し、その届を出した時点で、あなたの住民登録がなくなることを意味します。つまり住民票は再度手続きなしでは取得できなくなります。(帰国後、住民登録を復活させるには、新住所地の住民登録窓口にてパスポートと戸籍抄本、免許証などを持参の上、転入届に記入する必要があります。)

また転出届は出国予定の2週間前から届け出が受付され、転出先の住所が確定していない場合は、国名と都市名の記入のみとなっています。海外転出届の目安は1年以上日本を離れる方が目安になります。

国民年金

海外転出届を提出すると、国民年金の強制加入義務はなくなります。たとえ加入しなかったとしても、海外にいて年金を支払っていない期間分が滞納されるわけではなく、受給時の金額が支払っていない期間分だけ少なくなるということになります。年金制度もどうなるかわからないしと考える方は、任意なので加入しないという選択肢もありです。

また、海外転出届を提出しても、国民年金に任意で加入することも可能です。海外にいながら国民年金を支払うことによって、年金受給時に相当額を受給することができます。

国民保険

国民保険は、海外転出届を提出すると自動的に抹消されます。その後、役所への保険証の返納が必要になります。尚、抹消された状況で国民保険を利用すると、不正使用となり、医療費の返還など煩雑な取引が必要になりますので注意して下さい。また、日本に一時帰国した際に、病院に行かないといけないような怪我、病気にかかってしまうと、病院に行きたくても、いけない。なんてことも起こりえます。なぜなら、医療費が全額負担になるからです。

日本人ですと、国民保険に入っていると、医療費は3割負担で大丈夫なのですが、海外転出届を出して、国民保険が抹消された状況では、医療費は全額自己負担になりますので注意が必要です。民間保険で、海外在住時でも帰国した際の医療費に適用される保険など、民間の保険も数多く存在しているのでそれらの中から自分にあった保険を選ぶことをおすすめします。

住民税

住民税は、海外転出届をいつ出したかというのがかなり重要になってきます。住民税は1月1日に居住している住所の役所に対して、前年度収入に応じた税金の支払い義務が発生します。1月1日以前に海外転出届を出した場合、前年度収入に課税される住民税の支払いは免除されます。つまり、海外転出届は1231日までに提出しなければ、課税対象になるということです。

しかし、海外転出届は出国の2週間前より届け出が受付け可能になるため、出国予定が1月15日、もしくはそれ以降になる場合はたった1日でさえも日本で住民登録がされているということなので、前年度収入に応じた住民税を払わなければならないということになります。なので海外就職時期が年をまたぎそうな場合は、住民税を意識しておくことで、思わぬ出費をなくすことができます。もちろん、海外在住中の住民税支払い義務はありません

 

実際にインドで働いている方はどのような決断を下したのか?

手続きの詳細については分かったけれど、実際にインドで働いている人はどのような決断を下したのでしょうか?実際にインドで働く人にどのような手続きをしたのかお話しを伺ってきました。

現地採用 27  男性

海外転出届は出しています。ただ、国民年金には任意加入していません。将来、実際に積み立てた分のお金が入ってくるのかもわからないし、日本に帰るのもいつになるかわからないので、現時点では任意加入していません。海外保険はインドで加入できる民間保険に加入しています。やはり、気持ちの上でも、リスクを考えても民間の保険に入っておくのは絶対におすすめします。何かあってからでは遅いですからね。

現地採用 29  女性

海外転出届を出して、住民票は抜いています。国民年金は任意で加入しています。月々の積み立てで払うタイプと、年間分まとめて払う方法があるのですが、私は年間分まとめてお支払いしています。というのも、まとめて払うと割引が適用されてお得なのです。あと、積立金だけでなく、収めたお金によって傷害保険も保証されるので、私は国民年金に任意加入することにしました。また保険に関しては、民間の保険に加入しています。海外では何があるかわからないので、保険に入っておくと安心です。

お二人の共通点として、海外転出届は提出していることに加えて、民間の保険に加入しています。やはり、万が一に備えて、保険には加入しておく方が、安心にして生活が送れるでしょう。

一方で、国民年金においては違いがあります。これに関しては、やはり個人差がありますので、家族と相談して判断するのが良いと思われます。

最後に、障害年金に関しては、日本年金機構HPを参照してください。

 

まとめ

海外で働くということだけでも、重要な決断になるのですが、それに伴って他の重要な手続きがたくさん発生します。海外就職って簡単な決断ではないと思います。海外転出届、国民年金など、こんなにも多くの手続きがあるにも関わらず、やはり、一番難航するのは親の説得ではないでしょうか。

「なんでインドなの?」「危ないからやめとき。」「お願いやから…」

想像するだけでもかなり難航が予想されると思います。特に女性は難航するのではないでしょうか。「パパのお許しがでない」なんてことで海外就職を諦めてほしくありません。その最大の難関を突破するためにも、これらの手続きは上記を参考にしてスムーズに終わらせていただいて、そちらの交渉に集中して頂くというのも最善の方法かも知れません。

とにかく、海外就職直前になって焦るのは良くありません。考える時間を十分に準備して、しっかりと将来設計をし、渡航の準備を行うことをおすすめします。また、実際に海外で働いている方がどのような決断をしたのかというのも参考にして手続きを進めていくのがいいのではないでしょうか。インドに関わらず海外就職する際に必ず通らなければいけないのがこれらの手続き。これらの手続きは日本人である以上切っても切り離せないものです。自分で納得のいく決断をして、海外就職を実現してください。

 

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