なぜインドで現地採用?企業と候補者の本音を探る!


今回はインドではおなじみ!日本食レストラン「一膳」でお馴染みのHONDA KAIHATSU IDIA(以下、HKI)へインタビューをさせて頂きました。インドでインドで日本人の現地採用をし、活躍してもらうには何がポイントになってくるのか、インドで働くやりがいと大変さをお伺いしてまりました。

企業の本音

まず初めに、貴社の企業概要についてお聞かせください

弊社HONDA KAIHATSU IDIA(以下、HKI)は皆さんには一膳レストランとして周知されているかと思うのですが、もともとは2011年末に設立され、最初はビワディにあるツリーハウスというホテル中でこの一膳レストランを始めました。その後ホンダさんに対してタクシーやホテル、住居などのサポートを行うようになりました。最近ではエアチケットの手配やホンダさん以外の企業様へのサポートまでと幅広くやらせていただいています。最初は名前の通り、従業員の食事や保険といった福利厚生を担当しているホンダの子会社「ホンダ開発」のインド拠点として設立されました。その後、改めてになりますが、福利厚生の部分に加え、出張者の航空券やホテルの手配といった旅行業にも拡大してきたという流れです。飲食のところでは現在、日本とイギリスにホテルを構えています。

今の事業についてもう少し詳しくお聞かせください

大きく分けてケータリング事業とトランスポート事業とで半々くらいという状況です。ケータリング事業は、インドで最大なのが一膳のグルガオン店。それにホンダのタプカラとノイダにある四輪工場の中に日本人用の食堂を出していたり、グレイターノイダやハルシャボールで、日系企業向けに日本食のお弁当を出しています。あとはアーメダバードにキッチンを借りたり、ホテルの中のレストランから日本食を出したりと、拠点や業態は多岐にわたります。トランスポート事業では、ホンダの出張者の車や航空券の手配、最近では自社で車を買ってタクシー事業も始めました。これまではクライアントとしてはホンダかその関係会社がほぼ100%だったのですが、現在では80以上もの日系企業さんがクライアントとして拡大しており、比率としてはホンダよりも一般の企業様が増えてきているという状況です。どちらの事業についても競合他社というのは、日系やローカルも含め無数にあると言えます。とは言え、例えば旅行業で言うと社内には業界経験20年以上で日本語スピーカーであるスタッフがいたりするお陰で、24時間のきめ細やかな対応が可能ですし、トラブルの際のサポートも充実しております。日本人として直面すると厄介なケースにおいて柔軟かつ迅速に対応できるのが弊社の強みと言えます。

日本から見たグローバルにおいてのインドの位置付けとは?

(インドの法人そのものは、生活で毎日必要な部分、食事と移動についてのサポートをさせて頂いているのは記述の通りです。ですので、「こういう部分もやってほしい」というような感じで広がりがでできたり、お客様が外のお客様を紹介してくれたりと、着実に拡大していて、ビジネスとしては好調です。とはいえ、ここはインドです。伸びてはいますが、将来は具体的にはまだ定まっていません。インドは比較的自由に、フリーハンドでできるという環境ですので、「じゃあ次は新しく何をしようかな?」など、これからもう1つ球出しといいますか、そういう部分をやっていこうと思っています。弊社の看板にも書いておりますが「ワンストップソリューション」ということで、食事から住居やホテル、航空券まで、まさに看板の通りで幅広く行っているのです。例えばまだ触れていない所で言うと、現地のインド人のサーバントや通訳を紹介したりなど…生活に掛かるすべてと言っても過言ではないですね。)

今回の採用の中で、数ある候補者の中から、なぜ鈴木さんを選ばれたのでしょうか。

インドを知っているというのが1つの理由です。鈴木さんは7、8年位前からインドに来ていて、インドが大好きということもあり、採用するならインドに慣れている人がいいなと思ったのです。自ら手をあげて来られるとなると、このインドの環境にも理解がありますし。あとは最大の理由は人柄がマッチしていたこと。会ってみて非常に明るくて、まじめさ、真剣さが感じられて好感がもてたので、鈴木さんに決めさせていただきました。

候補者の本音

これまでの経歴や経験談をお聞かせください。

日本で4年半看護師をしており、退職後はバックパックひとつで旅に出ました。インドにはそれまでも来ていたんですが、旅にでた後はインドで暮らしたり、日本でバイトをしたり。そうこうしているうちに、やっぱりインドに住みたいと思い、就職を決めました。

営業は未経験からのスタートだったので、28歳にして名刺交換の練習から始めました。初めの頃は営業に行くのにも、何を話したら良いのか、どのようにお伝えしたらよいのか、と非常に悩みました。でも野見山さんから「売る、買うじゃなくて、とりあえず皆にわかってもらえるように説明に行っておいで」とアドバイスを頂いて、その言葉に肩の荷がおりて、それからは素の自分で営業にも行けるようになりました。営業は物を売るという部分もありますが、まずはやっぱりHKIが何をやっているかというところを皆さんに知って頂こうと…その種まきという段階で去年は色んなところへ種をまいてきました。だんたんとそれが育ってきているのかなと思います。前職の看護師というバックグラウンドも生きていて、たまにお客様の健康相談をお受けしたりもするんです。

鈴木さんを惹きつけるインドの魅力とはなんでしょうか。

やはり活気を感じます。日本は良くも悪くも全てがルールに縛られていています。インドはそれとは違いチャンスをくれるところだなと思ったんです。今の仕事にしてもそうですが、営業経験のない私にチャレンジするチャンスを与えてくださったのもその一つだと思います。あとは個人的にインドが大好きだったというのはあります。日本は十人十色しかないですけど、インドは十人百色あると思うんですよ。本当に1人1人に色んな顔や色があって、私にはいつ来ても新しい発見がある飽きない場所だったのです。もちろん、看護師とは異なる場に刺激を求めていたというのはありますね。私自身、キャリアとしては看護師だけでは仕事も人生も終わりたくないなと思っていたので、他のことにチャレンジをする意味でもインド就職に踏み切ったのです。

旅と生活や働くってまた違うと思うのですが、インドで働くという部分でご苦労されたことはありますか。

あんまり感じないですね。おかげさまで友達も多くでき、楽しく働けています。ここでは仕事が違ってもインドで頑張っているというのはみんな同じで、それで日本人同士仲間意識のようなものが生まれて、一致団結して仲良くなるというのがあると思います。また、社内の雰囲気がすごく良く、野見山さんも入った当初からあまりプレッシャーをかけずに優しく教えて下さいましたし、日本語を話せるインド人のマネージャーもいるので、悩んだ時には相談に乗ってもたったりと、支えてくれる人が周りに多くいるので、あまり苦労するということ感じません。友達と夜や休日には食事に行ったりとか、オン・オフ共に充実しています。

これからについて

鈴木さんへの今後の期待についてお聞かせください。

(野見山)もともと日系企業の営業と言うポジションで入ってこられるので、そういったインドの中の日本人のコミュニティにどんどん入っていただいて、「何かあったら鈴木に」と、人としても会社としても頼られるような存在になってもらいたいなとは思っています。

鈴木さんの今後の抱負についてお聞かせ下さい。

(鈴木)去年は右も左もわからない、本当に手探りな状態で入ってきたのですけど、1年でだいぶ仕事内容も理解してきており、お客様との関係性も築いてこれているという段階なので、今後はその部分を収穫しけたらなと思っています。もともとサービス業の出なので、サービス精神旺盛で、お客様一人一人のニーズに合ったものを届けていきたいなと思います。

本当にお二人の関係の良さが伝わってきますが、社内でのインド人スタッフとの関係はいかがでしょうか。

(野見山)日本人、インド人関係なく分け隔てなく接しようと努めています。鈴木さんもそういうつもりでいてくれているので、非常に良い関係性で働けています。やはりインドの会社ですから、インド人とともにお互いが気持ちよく仕事ができる状態にならないと会社としてもよくないですし、ましてや成長できないと思うのです。

(鈴木)その分同じ目線なので、たまに議論になったり、泣くくらいまで本気でぶつかることももちろんあります。でもそのあともぎくしゃくするわけでもなく、むしろ一歩理解し合える関係になる。そんなふうにインド人も日本人も関係なく、良い関係を築いているというのはとても嬉しいことだと思います。

最後に、一言ずつ読者の方にメッセージを下さい。

(野見山)一膳をやってますと言うと、「あ、一膳さんですね」とよく言われますが、車やホテルの手配をやっていますというと、「そうなんですね」という感じでまだ認知度は高くないので、この記事を通してもっと弊社のことを知っていただけたらと思います。インドも確かに環境は厳しい部分もありますが、やったらやっただけ仕事の成果は上がるところだと思いますし、環境が厳しい分日本人同士頑張ろうっていう繋がりも深いと思うのです。是非そういう日本人コミュニティにも積極的に出て行ってら、辛いと思っていたインドも楽しくなるのかなと思いますね。

(HKI 鈴木)インドで仕事をするというのは誰もができることではないですし、とても貴重な経験だと思います。本当に良いところがたくさんあり、是非インドで働いている方にはインドをもっと楽しんで欲しいという気持ちは強くあります。もしインドが楽しくないという方がいたら、是非私にご連絡を下さい(笑)でも日本を離れてインドで生活をしているからこそ、日本の良い部分も見えてきますし、辛いところでは日本人同士一致団結して強いコミュニティができるというのも、日本のチームワークの良さかなとも思いますね。