【長期滞在者必見!】インド保険選びの秘訣を伝授します!


インドで就職するにあたって、1番気になるのは健康面。食文化も生活環境も違う異国の地で、もしも病気になってしまったら…、大怪我をしてしまったら…、医療費は高いのか安いのか…と、考え出すとたくさんの不安要素が出てきますよね。そんな不安を取り除くべく、ほとんどの人が海外保険に加入します。私自身、インドに渡航する前は、保険について調べまくっていました。しかし、長期間の契約になるため、保険料が結構お高くなってしまうのも事実。そこで今回は、自分のタイプに合わせて賢くお得に保険に加入する秘訣を、ご紹介したいと思います!

海外保険の重要性

まずは、本当に保険が必要なのか、一緒に考えてみましょう。決して安くはない保険料を見ると、こんなに払って保険に入る必要があるのか?と、思わず考えてしましますよね。まずは、下のグラフをご覧ください。


外務省 2015 年(平成27 年)海外邦人援護統計より


外務省によると、2015年度の総援護人数は2万人を超えており、その数は年々上昇しています。総援護人数とは、海外滞在中に何らかのトラブルや病気、事故にあった日本人を、日本領事館が援護した人数のことです。

2015年の渡航者数が1,621万3,789人ですので、約0.13%の方が何らかのトラブルに遭っていることになります。1000人に1人と考えると、そんなに多くないようにも感じますが、こちらの数値はあくまでも援護した人数です。外務省が把握していないだけで、病気になったりトラブルに遭っている人は、実際にはもっと多いことでしょう。

また、0.13%というのは全世界で算出した場合の数値なので、比較的安全な先進国も含まれています。つまり、インドだけで考えると、その確率はもう少し高くなるということは、容易に想像がつきますね。

海外でのトラブルは誰もが起こしたくて起こすものではありません。どんなに健康な人でも、どんなに気をつけていても、突然起こりうるものです。万が一、何か起こってしまった時に後悔しないためにも、快適な海外生活を送っていくためにも、海外保険の加入をオススメします。
余談ですが、上記でご紹介した日本領事館からの援護。受けるためには、「在留届」の提出が必要です。実は、外務省が提出を義務付けているのですが、あまり認知されていないのが現状です。10分で終わる手続きですので、海外に長期で(3ヶ月以上)滞在予定の方は、提出しておきましょう!提出方法は 知ってた?緊急時に大活躍の「在留届」 をご参照ください。

保険選びの重要なポイント

晴れて、インドに来ることになった皆さん!保険に加入する際、何を見て選びますか?そもそも、インドの保険や医療に関する情報って、本当に少ないですよね!?治療費はどのくらいなのか、現地で保険に加入できるのか、分からないことだらけで困っている方も多いと思います。

現在インドでは、医療政策が不十分なために、医療のレベルや医療費が安定していません。それが、確かな情報が得られない原因になっている訳ですが、こればっかりはどうこう言っても仕方がありません。

そこで!とにかく、これさえ押さえておけば大丈夫という、保険選びのポイントを筆者が厳選しました!
押さえるべきは、以下の3点。
  1. 治療費用の補償額
  2. アシスタンスサービス
  3. 保険料
それでは、1つずつ見ていきましょう。

治療費用の補償額


保険金支払件数の約73%は、ケガや病気による治療・救援費用です。そのため、ここの補償額を最優先でチェックし、必要な額確保しておかなければなりません。この必要な額というのが非常に難しいところですよね。

一般的に、アジア諸国の医療費は欧米に比べて安いと言われています。しかし、多くの日本人が利用する様な私立病院に関しては、そうとも言えません。

また、インドで治療できない場合には、マレーシア等の他国に搬送されるケースもあり、その場合は高額の医療費がかかってしまいます。このように、本当に何が起こるか分からないため、1番安心できるのは無制限の補償額です。

アシスタンスサービス


アシスタンスサービスにおいてチェックすべきは、キャッシュレスサービスと日本語対応の有無です。

キャッシュレスサービスとは、保険会社が提携している病院において、その場で現金支払いすることなく治療が受けられるシステム。後から、保険金の請求を行う必要がないため、本当に楽ちんです。

また、インドで治療を受ける際、ほとんどの日本人が利用するのは、清潔で安心できる私立病院。公立病院に比べると、その分医療費も高くなってしまうので、個人で立て替えておくには、大きすぎる額になることも…。そう考えると、やはりキャッシュレスサービスは要チェック項目です。
インド私立病院に関しては、こちらの記事をご覧ください。

日本語対応がしてもらえるかというのも、大切なポイント。ただでさえ、病気の時は不安な気持ちになるのに、海外で日本語が通じないとなると、不安は一層高まりますよね。サポートデスクが日本語対応であったり、電話での翻訳サービスがあるかというのは、要チェックです!

保険料


そのままですが、皆さん1番気になるのが、保険料ですよね。高ければいいという訳でもありませんし、安い保険にとりあえず入るというのも得策ではありません。補償内容とのバランスを見ながら、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。

いざ、保険選び!

それでは、さっそく保険選びに移ります。免疫力の高さや、病気に対する考え方は人それぞれ。性格の面からみても、心配性な人もいれば、何とかなる精神の人もいますよね。

そう考えると、自分に適した保険を選ぶというのは、海外生活をする上で非常に重要です。過剰な不安を抱えることもなくなりますし、逆にお金をかけ過ぎるということもなくなるからです。それでは、上記で示した保険選びのポイントを軸にして、タイプ別にご紹介していきます!

安全第一!慎重派のあなたは、やっぱり日本の保険会社


1.治療・救援費用

保険会社の海外保険は無制限のプランが多いです。少し保険料を押さえても、最低1000万円はついてきます。クレジットカード付帯の保険を何枚か組み合わせても、500万円くらいにしかならないことを考えると、かなり安心できる額ですよね。

また、さらに魅力的なのは、治療費以外にも充実した補償サービスが受けられることです。生活用動産(住居内の家財など)の補償緊急一時帰国費用は長期で滞在する方だからこそ、必要になってくる部分ですよね。

2.アシスタンスサービス

日本の保険会社のほとんどがキャッシュレスサービスを提供しています。提携する病院数も多いですし、紹介された病院に行っておけば、まず支払う必要はありません!

また、サポートデスクでは24時間日本語で対応してくれます。何か予期せぬことが起こっても、日本語でサポートしてくれるので安心です。電話での翻訳サービスも提供しているんですよ。

3.保険料

気になる保険料ですが、治療費用を無制限に設定した場合、1年間で約20万~30万程度。日本の保険会社で契約をする場合、必ず出国前に加入する必要があるため、まだ働き始めていない状態でこの額を支払うことになります。とはいえ、自分の命にも関わることですし、それだけで安心が手に入ると考えれば、安いものですよね。

とにかくサービスが充実している、日本の保険会社。大抵のことは、カバーされるのでは無いでしょうか?慎重派の皆さんには、充実したサービスで安心できる、日本の保険会社をオススメします!

 

できればコストを削減したい!そんなあなたは組合せ術でお得に

保険に入らないのは不安だけれど、できるだけコストは抑えたい!と考えるあなたには、必殺組み合せ術を伝授します!
上図でも分かる通り、クレジットカードと海外の保険会社を組み合せる裏技です。

日本の保険会社は、出国後には加入できないというものが多いです。そのため、始めの3ヶ月間はクレジットカード付帯の保険を利用し、その後、インドの保険会社、あるいは日本出国後でも入れる海外の保険に加入します。この方法の1番のポイントは、お財布に優しいということ。

というのも、インドで給与を受け取るためには、銀行口座を開設しなければならない場合が多いです。その手続きが、PANカードの発行も含めて約3ヶ月程かかります。インドらしいですよね。

企業の待遇にもよりますが、この3ヶ月間、皆さんは自らの貯蓄で生活しなければなりません。最初の3ヶ月間を、クレジットーカード付帯の保険でカバーする方法なら、皆さんの生活を圧迫せずに済むという訳です。

クレジットカード付帯の保険、インドの保険会社、その他の保険、一気に特徴を掴めるように、表を作成してみました。それでは、1つずつ説明していきますね。


【クレジットーカード付帯】(最初の3ヶ月間)



治療費用の補償額が少ないですが、こちらは複数のカードを持つことで合算が可能です。例えば、200万円分の補償が受けられるカード2枚を持っておくと、合算されて400万円になるという訳です。とはいえ、その方法にも限度があるので、補償額が少ないというリスクは考慮しておくべきですね。


アシスタンスサービスに関してですが、クレジットカード付帯の保険といえど、サポートデスクは保険会社のものを利用することになります。つまり、保険会社に加入している場合とほぼ同等のサービスを受けられるという訳です。電話は日本語対応ですし、キャッシュレスサービスも受けられますよ!

カード会社が提供するサービスなので、保険料を支払う必要はもちろんありません。ただ、利用付帯といって、海外保険のサービスを受けるには、航空券など旅行に関する交通費のカード支払いが必要、という場合もありますので注意が必要です。ですが、大抵のクレジットカード会社が自動付帯で海外保険サービスを提供しています。

補償額の高さや、年会費が無料という点から、下記のクレジットカード会社がオススメ!是非チェックしてみてください。
エポスカード
楽天カード

【インドの保険会社】※The New India Assuranceの場合


The New India Assuranceはインド国営の保険会社で、インド国内においてシェアNo.1を誇っています。自動車や医療、住宅保険など、様々な保険を提供しています。今回は日本人が必要とする医療保険に限定して、紹介して行こうと思います!

外国人も加入できるのか調査したところ、旅行者は不可能だが、インドに住居を持ち、長期で働く外国人は加入できるとのことでした。家族で加入することもできるので、駐在員の方の奥様やお子さんも加入できるはずです。

保険期間は1年間と固定されていますが、補償額はご自分で選択が可能です。外国人だから必要な書類などは特になく、日本の保険と同じようにWEBサイトから加入することができます。

 

治療費用の補償額ですが、ローカルの人向けということもあってか、最大の設定額が255万円分でした。そもそもこれ以上のプランが無いので仕方がないのですが、少し不安が残りますね。

キャッシュレスサービス、インドでそんなサービスが受けられると思いますか?
実は、可能なんです!!私もすごく驚いたのですが、日本の保険会社と同じで、提携している病院でならキャッシュレスで治療を受けることができます。

次は、日本語対応。インドでそんなサービスが受けられると思いますか?
すみません、さすがに日本語対応のサービスはありません。サイトは英語のものがありますし、申込に関しては問題ないと思います。しかし、顧客サポートに関しては、日本のレベルを求めてはいけません。サポートデスクに電話をかけているのに、まず、電話にでてもらえません。出てもらえても、インド人の英語を聞き取るのは難しいため、助けを求めるのは至難の技だと感じてしまいました。

保険料は、1年間で1万6千円と激安です。医療保険だけなので、もちろん携行品の補償や個人賠償のサービスはありません。

保険金の請求を英語でやるのも厭わない、カスタマーサポートが適当でも問題ないという方は、インドの保険に加入してみるのも良い経験になるのではないでしょうか。ローカルの人向けといっても、国が運営する保険会社なので、ある程度信頼はできると思いますよ!
The New India Assurance

【その他保険会社】


治療費用に関しては、日本の保険会社に劣らず十分な額が確保できますね。

ただ、キャッシュレスサービスは、入院時や緊急時のみという風に制限が設けられています。軽い風邪で治療を受けた場合は、一旦自己負担で後から払い戻しの手続きをしなければならないということです。

日本語対応に関して、アリアンツ社は日本語のサポートデスクを持っていますが、ワールドノマドは全て英語対応です。これは電話だけに限らず、サイト自体が英語のものしかありません。補償内容の確認や、申込もすべて英語で行う必要があるということですね。英語が得意ではない方は、日本語で対応してくれるアリアンツ社の方が良いかもしれません。

保険料は、日本の保険会社と比べると、格段に安いです!だいたい半額くらいですね。最重要の治療費用を同じレベルで補償してくれていて、このお値段なのでお得です。ただ、アリアンツ社の保険に携行品の補償がついていない等、補償内容は日本より手薄になりますので、確認が必要です。

アリアンツ社の保険に加入するためには、現在同等の保険に加入しているというのが必須条件です。日本出国後に入れる保険としてご紹介していますが、クレジットカードの保険期間が終了する前に、申し込む必要があります。お忘れないように!
ワールドノマドでは、保険金の請求1回ごとに100$の手数料がかかります。つまり約1万円以上の治療を受けた場合のみ、保険が効力を発揮するということですね。
出国後にいつでも、どこからでも、加入できるというのがメリットのこちらの2社。世界中の旅行者や留学生に利用されており、補償額も申し分ないので、かなりオススメです!

詳細に関しては、以下のサイトをご確認ください。
アリアンツ
ワールドノマド

健康には自信あり!保険なしで働いちゃう勇気ある人へ


健康には自信があるし、保険に入るなんてバカバカしい、そのお金を他で運用した方が効率的だ、と考える方も中にはいらっしゃるかもしれません。そうは言っても、長期間インドで生活していれば、医療サービスを受ける事もあるかもしれませんよね。そんな時は是非、「海外療養費制度」を利用しましょう。
海外療養費制度は、あくまでも補佐的な制度に過ぎないため、何かしらの保険に加入することを強くオススメします!利用できる場面があれば、活用しようくらいのスタンスでいてくださいね。

海外療養費制度とは

国民健康保険または社会保険等に加入している方が、海外で治療を受けた場合に、医療費の払い戻しを受けることができる制度です。海外の医療費を日本の水準に合わせ、その7割相当分が給付金として支給されます。そのため医療費水準の低いアジア地域では、55%程の払い戻しが可能です。

しかし、近年、インドの医療費は上昇傾向あるため、支給額が大幅に少なくなることもあります。 また、利用する病院や病室のランクによって、医療費がかなり変動してしまうということも、頭に入れておきましょう。

嬉しいことに、一般的には海外保険ではカバーされない歯科医療費が、この制度を使えば還付が受けられます!保険に加入しているという皆さんも、補償の対象外となった部分を補完する二次的な保険として利用することができますよ。

必要書類
必要書類は以下の4点。

a. 療養費支給申請書
b. 診療内容明細書
c. 領収明細書(診療明細書)
d. 領収書(原本および翻訳文)

a~cは日本国内の社会保険事務所や健康保険組合にあります。海外赴任時に持参するとよいでしょう。
また、こちらからPDFファイルをダウンロードすることも可能です。

後から申請する制度のため、医療費の全額を一旦自分で支払う必要がある、書類の翻訳などが必要で海外からの手続きが煩雑だという理由で、あまり活用されていないこの制度。

しかし、申請期間は治療費を支払った翌日より2年間とかなりの余裕がありますし、うまく使えば出費を最小限に抑えられます。保険に加入していない皆さん、万が一医療サービスを受けることがあった場合は、利用してみてはいかがでしょうか?

申請のプロセスなど、詳しくは下記サイトをご覧ください。
国民健康保険ガイド

まとめ

今回は皆さん1番気になる保険を、タイプ別にご紹介しました。今までは、日本の保険会社しか利用していなかった方も、クレジットカード付帯の保険、海外の保険会社、インドの保険会社、たくさんの選択肢があることを知って頂けたのではないでしょうか。最後に日本の保険会社も加えた表を載せておきます。是非ご参考にしてください。

選択肢ががありすぎてどれを選べばいのか分からない、という方も大丈夫!はじめにご紹介した、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
  1. 治療費用の補償額
  2. アシスタンスサービス
    (キャッシュレスサービス、日本語対応)
  3. 保険料
上記たった3つの軸で、保険を比較するだけで、ベストの保険を選ぶことが可能です。

命にも関わることだからサービスは充実している方がいい、ちょっとくらい補償内容が手薄になったとしてもコストを押さえたい、元気だから保険なんて入らない!

保険に関する価値観は本当に十人十色ですよね。だからこそ、ご自分のタイプに合わせた保険選びで、快適な海外生活を送っていけるようにしましょう!!

知ってた?緊急時に大活躍の「在留届」

2017.09.17

日本人医師に聞いた!インドの医療事情は安心出来るのか?!

2017.07.28

参考資料

http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000208645.pdf

http://www.hcpg.jp/medical_expense/part01.html

https://mypage.otsuka-shokai.co.jp/html-files/it/keiri_mama/201507.html

http://hokensc.jp/kaigai/tokousaki.html