渡航前に知りたい!インド生活における水事情について


突然ですが、インド人は「water」を何と発音すると思いますか?

正解は「ウォーター」ではなく「ウォルタ」です。インド人は「R」を伸ばさずにはっきりと口に出すので、こうした発音になります。どう発音するにせよ、日常生活で欠かせない「water」。海外で暮らす上で、その国の水事情は気になりますよね。

特にインドとなると、水へのネガティブなイメージを持つ方が多い気がします。なぜでしょうか。茶色く淀んだ、汚いガンジス川をテレビやネットで見たからでしょうか。「インドで腹を壊した!」というブログ記事を読んだからでしょうか。

私の場合、そうでした。実際に来るまでは、インドですぐにお腹を壊すんじゃないかと非常に不安でした。

しかし今では、特に水への不安なくインドで快適に暮らせています!(後に説明しますが、水道水も使っております。)

来るまで知りませんでしたが、インドでも安全な水を入手できるんです!汚い水は現地の人だって避けております。しかし、そうしたリアルな現状は中々日本からだと分かりにくいと思います。

そこで今回は、インド生活における水事情を紹介しつつ、水に関して注意すべきポイントを解説していきます!実はどれもインド生活では知っておくべき「常識」なんですよ。1つ1つ吸収していって、インドでの生活をより豊かにしていきましょう!

特に気になる「飲み水」「風呂」「トイレ」についてお伝えします!

水事情と注意したいポイント

飲み水はどうしているの?


1番気になるインドの水事情は「飲み水」ではないでしょうか。インドの旅行記を見ると、下痢に襲われた方をちらほら見かけますよね。インドで水を飲んで、自分もその1人になるんじゃないかと不安に思う方、ご心配なく。インドでも安心・安全に水を飲むことはできるんです!

インド人社員に尋ねましたが、現地の人でさえインドの生水は飲まないそうです。やはり、水道水を飲むことは厳禁です。では、どうやって飲み水を確保しているのか、1つ1つ確認していきましょう!

インドで衛生的な水を飲む方法ですが、大きく分けて3つあります。

①ペットボトルの水 ②ウォーターサーバー ③浄水器

これだけ選択肢があるので、キレイな水が飲めない事態はまず起こりません。ご安心を!今から順を追って説明していきます。

 

①ペットボトルの水


インドに着いたとたん、その暑さに圧倒されてすぐに喉がカラカラになりました。インドは夏季が長く、デリーの5月から7月にかけての最高気温は40度を越えます。ですので当然、日本にいるときより水分をとる機会は多くなります。

すぐにでも水が飲みたい一方で「インドの水は怖いなぁ」ともやもやしていたところ、ペットボトルの水を見つけてホッと一息。インドでもペットボトルの水が飲めるんだと、不安や緊張感が段々和らいでいく気がしました。

気になる値段ですが、ミネラルウォーター1ℓで1本20Rs(日本円で約37円)から売っており、非常にお手頃な価格です。日本と同様、様々なブランドが揃っていますが、写真に載せている「Bisleri」「Kinley」「Aquafina」などのブランドは特に現地での人気が高く、周りの日本人もよく買っています。

ペットボトルを買い、いざ飲む前に1つだけ注意点があります!それはペットボトルのキャップの状態です。日本ではまずありえませんが、インドではキャップが開いているペットボトルが売られていることがあるんです。私も露店で水を買った際、キャップが開いていることに気づき、慌てて交換してもらったことがあります。

レジを通す前に必ずキャップの開閉状態を確認するようにしましょう。

このように、ミネラルウォーターをはじめ、ペットボトルの飲み物を買えば安心です!・・・とはいえ、気になる点もあります。

1ℓだとすぐになくなるのでまとめて買ったりすると、結構な荷物になって大変ですし、それを定期的に行うのは少し面倒です。何より、いつも冷たい水を飲むとは限りませんよね。冬にはお湯を沸かす機会も増えてきます。毎回コンロで沸かすとなると、これもやや手間を感じます。

「それほど手間をかけずに、水もお湯も使いたい!」・・・そんな方には「ウォーターサーバー」です!

 

②ウォーターサーバー


このようにサーバー上部に大きな容器をセットして使います。オフィスで利用していますが、飲み水は勿論、カップラーメンを作りたかったり、すぐにお湯が欲しい時に大活躍です!

サーバー自体の価格は7000Rs(約12000円)から売られており、ボトルは20ℓで95Rs(約160円)で手に入ります。替えのボトルは販売業者に連絡すればすぐに届くので、外に出る手間が省けるのはありがたいです。また、ゴミの量が減るのもうれしい!

お湯は出せるし、宅配してくれるし、ゴミは減らせる。・・・そんな万能プレイヤーのウォーターサーバーですが、唯一、設置スペースを確保しなければならないという弱点があります。

「キレイな水は飲みたいけど、部屋を狭くはしたくない!」・・・そんな方には「浄水器」です!

 

③浄水器

<https://www.bestwaterpurifiers.in/reverse-osmosis/ より画像参照>

最後に浄水器について。キッチンに設置し、食べ物を洗浄したり、飲み水としても使うことができます。私の家にはないので、米を炊いたりみそ汁を作るときはその都度ミネラルウォーターですが、とてもめんどくさい!ですので、いちいち使い分けを考える必要なく水が使えることはとても羨ましいです。またウォーターサーバーと異なり、ボトル水の費用がかからないのでコスト的にも抑えられるのも魅力です。

タイプは3つありますが、「逆浸透膜(RO)浄水器」 だけ知っておけば大丈夫です。一番グレードが高く、洗浄レベルが高いので、インドに住む日本人にも人気です!「浄水器」と聞くと蛇口につけるものを想像するかもしれません。しかし、インドでポピュラーなのは写真左のシンクに置いて蛇口から水を出すタイプと、写真右の台に置いた機械を通して水を出すタイプの2種類です。

値段は10000Rs(約17000円)程度から売られております。このレベルの浄水器だと、ボトルウォーターと同じくらい清潔度が保たれるので、安心して飲むことができます!

しかし、水を洗浄する部分である本体のフィルターの衛生状況には気をつけましょう。浄水器のフィルターは段々汚れていくので、3~4か月に1回は交換するようにしましょう。

このように、衛生的な水をインドで飲む手段・方法は確保されています。あとは最低限の注意さえ払えば、下痢や感染病のリスクが減らせます。以下、エッセンスをまとめたのでご参照ください!

 
飲み水注意点
ペットボトルの水キャップ状態
ウォーターサーバー設置スペースの確保
浄水器フィルターの定期交換
 

ここまで読んで、「水道水を飲むことはないとして、使うこともないの?」と思った方がいるかもしれません。・・・実は私、水道水を毎日使っております。さすがに大丈夫だろうと、手洗いや歯磨きなんかは最初の頃から水道水です。2~3週間して何も身体に異常がなかったので、それからは野菜を洗ったりカップラーメンのお湯を作ったりと、徐々に水道水の用途を広げています。

このように、自分の家の水環境次第では生活用水として水道水を利用できることも知っておいてください。そこまで気を張りすぎず、インドの水と付き合っていきましょう!

お風呂はちゃんとお湯がでるの?

飲み水への不安がなくなったところで、今度は「お風呂」について確認していきましょう!シャワーの水圧はどうなのか、そもそもお湯は出てくるのか、飲み水と同様に気になる点は多いと思います。

「シャワーの水が汚いらしいけど?」「そもそも全然水が出ないってホント?」など、これもまた不安に思う方が多いのではないでしょうか。

「せめて真水が出てほしいなぁ」と思っている方、ご安心ください。日本人が暮らす家に関しては、ちゃんとお湯が出てくるお風呂が設置されています!


バスタブ式のタイプもありますが、お風呂は基本的にユニットバスです。このように、トイレとシャワーが同じ部屋にあります。室内で着替えができるくらい、充分なスペースが確保されています。


気になる湯加減ですが、日本と同様に冷水も温水も普通に出すことができます。シャワーの水圧も十分な強さで、こちらも全く問題ありません。

これはインド風呂の特徴ですが、シャワーの上にタンクが1つ置かれています。これは「ギザ」と呼ばれる電気湯沸し器で、インドではこれを通ってシャワーのお湯が出てきます。このタンクに貯められる量だけお湯が出る仕組みなので、タンクの水を使い切ると真水を浴びることになります。

以前、『不動産にのプロに聞く家探しのポイント!』でもお伝えしましたが、ギザの容量がどれほどあるのかは必ず確認するようにしてください。特に冬のインドを過ごすうえで大切なポイントです。意外にもインドの冬は厳しい寒さで、1月のデリーの最低気温は5℃を下回ることもあり、コートが必要になってくるほどです。なのであまりにギザの容量が少ないと、冬のシャワーが非常に不便です。

私の家のギザは容量15ℓですが、約10分間お湯を勢いよく出すことができ、その後は徐々にお湯の出る量が減っていきます。シャンプーやボディソープを使っている時は水を止めていますし、テキパキと浴びているので特に問題ありません。しかし、ゆとりを持ってシャワーを浴びたいのであれば、25ℓ程度の容量があれば十分だと思います。

では、そうした容量のギザは、現地採用される日本人が住むような家に置かれているのでしょうか。デリー・グルガオンの物件を扱っている不動産会社に問い合わせたところ、現地採用でインドに来られる日本人向けの物件(約40000円~70000円)のお風呂には、基本的に25ℓ容量のギザは設置されているそうですご安心を!

トイレはちゃんと流れるの?


これまで「飲み水」「お風呂」についてお伝えしてきました。最後に、インドの「トイレ」について見ていきましょう。「インド トイレ」と検索すると、「汚い」「紙がない」「詰まる」など、これまたネガティブな情報が出てきますが、実際どうなんでしょうか。

こういった情報を見聞きした皆さん、心配する必要は全くありません!トイレ事情について、1つ1つお答えしていきます。


まず紙についてですが、トイレットペーパーはインドでも普通に売られております。場所によってはホテルやレストランにも置かれているので、徐々に浸透してきているといえます。日本人にとって使いやすいトイレ環境になりつつあります。


タイプに関しては、列車やマーケットのトイレには和式も見られますが、日本人が住むような家についてはほぼ間違いなく洋式になっております!

気になるトイレの流れ具合ですが、私の家に関しては今まで詰まったことはありません。しかし、中には紙が原因で詰まってしまう家もあるようです。そもそもインドのトイレは紙を流すことが前提に作られていません。ですので、日本にいる時のように大量の紙を一度に流すことのないよう気をつけましょう!


また、タイプによっては写真左手のようなハンドシャワーがかけられているトイレもあります。日本では馴染みが薄いと思いますが、これは洗浄機として使うんです。これで洗ってから、ついた水をペーパーで吹きとります。ホースが長いので、それ以外にも便器や洗面台を洗うこともできます。

このように、トイレに関しても暮らしていくうえでは何のストレスなく使うことができます!

まとめ

いかがだったでしょうか。以上、インド生活の水事情と、注意しておきたいポイントの紹介でした。水への不安なくインドで生活できるんです!そして、気をつけておくべきポイントをしっかり押さえることで、より快適に過ごすことができます!

人間の体は約60%水で作られています。命を支えるライフラインとして、水は私達の生活と不可分であり、身近なものです。ではそんな身近な存在に対して、「インドの水」と聞いた途端に隔たりを感じるのはなぜでしょうか。

やはり水を身近なものだと感じるには、それが「安心・安全」であるという信頼が必要だと思います。ですので、「インドは水が汚くて使えない」と聞き、インドの水は「安全」ではなく「キケン」だと思ってしまうと、そこからインドの水とのカベが生まれてしまうのではないでしょうか。私もインドに来てすぐはそうでした。

しかし、キレイな水が飲めたり、熱いシャワーを浴びれたり、トイレを流せたりと、インドでも安心安全に水が使えることを知っていく中で、段々とインドの水への抵抗感がなくなり、日本と同様に、インドの水も身近な存在になりました。

何も知らないままでは不安しか生まれず、それがインドの水との「距離感」を作ってしまいます。しかし、事前にインドの水事情を知り、安心安全に使えることを理解していくことで、インドでも身近な存在として「水」と付き合っていくことができます!!この記事を通して、インドの水とのキョリを縮めていただけたら幸いです。

今回は水を扱いましたが、インドの環境については以前に大気汚染であるPM2.5についての記事を書いております。是非そちらもチェックしてみてください!

深刻化するインドの大気汚染!傾向を掴みしっかり対策を!

2017.11.15

【インドには売ってない!】在住者オススメ、日本から持ってくるべきマストアイテム!

2016.10.30

【参照】

https://ja.climate-data.org/location/967662/

http://delhinihonjinkai.in/wp-content/uploads/2013/12/08_%E8%A1%9B%E7%94%9F%E3%83%BB%E5%AE%89%E5%85%A8.pdf

https://www.amazon.in/s/ref=nb_sb_noss_2?url=search-alias%3Daps&field-keywords=water+dispenser

https://www.amazon.in/s/ref=nb_sb_noss_2?url=search-alias%3Daps&field-keywords=water+filter&rh=i%3Aaps%2Ck%3Awater+filter

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/pdf/company/publicity/2013/131004_danno.pdf

https://www.jetro.go.jp/ext_images/theme/bop/precedents/pdf/marketcondition-waterpurifier_20160106_in.pdf