海外就職するならどっちを選ぶ!? インド VS シンガポール <生活編>


英語圏での海外就職を検討している方は、インドとシンガポールを候補先に入れられる方は多いんじゃないかなと思います。

シンガポールは、日本から物理的にも近く、ポジティブなイメージが多くメディアでも報道されています。一方で、インドと聞くと…過酷な環境であるという先行イメージが定着しているかもしれません。


実際に、海外就職した場合の、シンガポールとインドの生活環境ってどうなのでしょうか?

今回の記事では、筆者が在住経験のあるインドとシンガポールの生活面について、気候、物価、交通、日本人コミュニティのそれぞれの観点で比較した情報を、シェアさせていただきます。

インドとシンガポールの気候を比較

  • インド首都部の気候

インドは世界7位の国土を持つとても大きな国です。そのため、その気候や気温は都市によって異なります。ここでは、インドの首都ニューデリーエリアにしぼり、3つの季節『乾季』『暑季』『雨季』をご紹介します。

乾季(10月〜2月):雨はほぼ降らず、気温が落ち着き、観光するにはベストシーズン。12月頃には気温は10℃〜20℃まで下がり、薄手のダウンコートやセーターが必要になってきます。また、11月頃からは、PM2.5による濃霧が発生するため、気温は快適ですが、朝晩は運転が困難になる、観光地に行っても目的物が見えにくこともあります。

暑季(4月〜6月):インドでは、この季節がもっとも気温の高い時期になります。4月頃には35℃を超え、5月〜6月頃には40℃超え、時には50℃付近まで上がることもあります。日差しもかなり強く、日傘、帽子やサングラス、水分の携帯は必須です。観光で来る場合は、なるべくこの時期は避けた方が無難です。

雨季(7月〜9月):この時期は、モンスーンの影響で湿度が上がり蒸し暑くなります。また、一日のうちに何度かスコールに見舞われ、上下水道が整っていない地域では洪水が起き、移動が困難になるまで、道路が浸水することも少なくないです。

ニューデリー・東京 気温表 / 降水量グラフ
画像引用元:http://www.hankyu-travel.com/guide/india/country.php

※ニューデリーの平均気温、降水量は気象庁HPより(平年値)
※東京の平均気温、降水量は気象庁HPより(2012年)

 
  • シンガポールの気候

シンガポールは、赤道直下の国ですので、一年を通して常夏です。基本的に乾季と雨季に分けられます。

乾季(4月〜9月):気候もかなり温暖で観光するにはベストシーズン。紫外線がとにかく強いので帽子、サングラスは必須です。スコールが降る日はかなり少なく、夜間もさほど気温が下がることがなく寒暖差がありません。

雨季(10月〜3月):乾季と比べて気温は若干低くなりますが、湿度はかなり高いです。午後になると、激しい落雷を伴う夕立が降る日が多いです。昼間は暑く、夜になると少し肌寒く感じる時もあります。

シンガポール・東京 気温表/降水量グラフ
画像引用元:http://www.hankyu-travel.com/guide/singapore/country.php

※シンガポールの平均気温は理科年表2009年版より、降水量は世界気象機関HPより(1961-1990年の平均)
※東京の平均気温、降水量は気象庁HPより(2012年)

インドとシンガポールの物価を比較

生活費といえば、主に食費、交通費と家賃。2015年度の世界生活費比較レポートによると、シンガポールは『世界一物価の高い国』、一方でインドは『世界一物価の安い国』と言われています。物価で言えば、両極端な国ですが、実際の物価事情はどんなんでしょうか?早速比較していきましょう。
  • インドの物価

一般的に言えば、日本の物価と比較して3分の1〜4分の1くらいです。ただ、ものによっては日本よりも数倍高くなることもありえますので、購入時に必ず金額を注意してください。

食費:食べ物の物価は、食事をする場所や食事内容によって大きく変わってきます。ある程度のレストランに行けば、一人辺り2,000円〜4,000円(1,200ルピー~2,500ルピー)と日本とあまり変わらない価格帯です。ローカルレストランでは一食100円〜200円(62ルピー~124ルピー)程度で済みますが、水は1ℓ35円(20ルピー)(銘柄によって価格変動あり)、バナナが一房で90円(55ルピー)程度、食材や水は日本の10分の1に近い価格です。インドでは生産できない輸入品のお野菜やお肉、魚などは、日本の3倍近くに昇る場合もあります。

交通費:公共交通機関は間違いなく安いです。電車が35円(20ルピー)、ローカルバスが100円(120ルピー)程度、長距離寝台バスでも2,000円(1250ルピー)はしません、またリキシャは180円、乗合バスになると30円(18ルピー)ほどです。最近では、移動手段としてUberやOlaなどの配車タクシーアプリが主流になってきています。

家賃:中心地区以外でであれば、2万ルピー(3万〜4万円)以下の物件を見つけることも可能です。また、駐在員が住むような高級アパートを3人〜4人でシェアすることで、予算内に抑えることも可能です。インドの駐在員は、10万ルピー前後(15~20万円)の物件が多いです。それらの大半のアパートには、セキュリティーやレストランやジム、プールなどの施設内のサービス、大家さんによっては家具などが初めから付いているものが多いです。

シンガポールの物価

シンガポールに関していえば、高度経済成長期の真っ只中なので年々物価は上昇しています。ホテルやレストランは日本同等かもしくはそれ以上の値段になります。基本的に物価は高いですが、エリアや物によっては割安なこともあります。

食費:レストランに関しては、シンガポールの方が価格帯がぐっと上がります。大体一人当たり37ドル~60ドル(3,000円から5,000円)です。
お酒を飲む場合は、120ドル(10,000円)近くなります。

アルコールに関しては一杯24ドル(2,000円)は結構当たり前。会計が百ドル単位になることもあります。それに加えて、レストランでは10%のサービス税と、7%のGST(消費税)が加算されます。

ただ、ローカルの雰囲気が漂う大衆レストラン(通称:ホーカーセンター)では、日本同様かもしくは日本よりもお得感があります。4〜5ドル(320円~400円)程度でお腹いっぱいになります。筆者がシンガポールで働いていた時は、毎日のようにホーカーセンターで、シンガポール名物チキンライスを食べていました。

↓ホーカーセンター:ローカル向けのフードコート、シンガポールの各地にあって格安の値段で食べられる。
毎食ホーカーセンターを利用する人もいるくらい人気があります。


シンガポールでは、外食の文化が浸透しています。そのため、家で料理をする人は割と少なく、家族皆で、ホーカーセンターで手頃な価格で簡単にご飯を済ませる人が多いように思います。

交通費:シンガポールの公共交通期間は、日本同様に発展しています。

シンガポール自体が東京23区と同じ大きさで、バスやMRTを使えばシンガポールのどこへでも行くことができます。

バス:0.79ドル(60円)から(現金払いの場合)
MRT:0.83ドル(67円)から(現金払いの場合)
タクシーの初乗り料金:3.20~3.90ドル(260円~315円)(車種による)

家賃:年々家賃の相場は上がっていて、最低でも1LDKで2,500ドル(20万円)は普通です。郊外に行くともう少し安い物件はあるものの、それでも1,800ドル(15万円)を下回る物件はほとんどありません。なので、シンガポールでは一般的にシェアハウス(間借り)が基本です。日本のように、ワンルームを借りて一人暮らしをしている人はほとんどおらず、一つのユニットをシェアして、部屋だけ間借りするスタイルになります。その場合、シェアハウスの家賃はがぐんと下がり、800ドル〜1200ドル(65,000円~97,000円)で済みます。

インドとシンガポールの日本人コミュニティ比較

インドの日本人コミュニティ

インドの日本人コミュニティはシンガポールのと比べて、圧倒的に規模や数が少ないです。

外務省の平成29年10月の最新情報によるとインドには、9,147人の日本人が住んでいます。日本人の数が少ない分、コミュニティの結束力は強いです。何かしらの日本人コミュニティに参加すれば、すぐ仲良くなり、友達や知り合いを作ることができます。

以前、インドの日本人コミュニティをまとめた記事「目指せ友達100人?!インドライフ充実には日本人サークルへ!」に詳しい情報についてまとめています。野球やソフトボール、マラソンにバドミントン、割とコミュニティのバリュエーションは揃っています!

シンガポールの日本人コミュニティ

シンガポールにいる日本人の数はインドにいる日本人の数と比較するとかなり多いです。
なんと平成28年10月時点では、37,504人。その差は4倍です!

やはりその分、コミュニティの数もスケールも大きいです。ただ、Webサイトにはそのコミュニティへの連絡先が書いてあり募集しているものの、連絡が来なかったり、そのコミュニティが機能せずに活動が終わっているところもあります。筆者も、野球サークルに参加しようと連絡を取り、一度だけ見学をしたものの、それ以降一切活動が無かった、なんてこともありました。

筆者は、シンガポールに住む日本人とのオンラインでの交流を図りたかったので、よく「シンガポール掲示板」という掲示板を使っていました。

誰でも投稿することができて、自分の投稿に対してコメントが個人的に届くシステムになっています。

下記のリンクの中にある、いくつかのサイトは日本人コミュニティを探す上で、役立ちます。県人会や大学のOB会などはシンガポールでは頻繁に行われていますよ。

シンガポールでの生活を充実させる掲示板やウェブサイト等のまとめ

まとめ

ここまでインドとシンガポールの生活面での比較をしてきましたが、両者の違いをご理解頂けたでしょうか?
海外就職を検討する際に一番悩むのが、その国の生活面。インドへの就職を躊躇されている方の大半は、生活面での不便さがネックになっているのではないでしょうか?筆者は実際にインドに住んでみて、生活面において不便さを感じたのは、水道水が飲めないのと、停電が頻繁に起きることくらいです。正直それ以外は、特別不便を感じることはありませんでした。

また、インドでの人脈はシンガポールで出来る人脈よりも深くそして強いです。
私は、そういうところも含めてインド就職を検討してみるのもありだと、この記事を書きながら改めて感じています。

 

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