【海外就職】事業拡大に欠かせないのは日本人エンジニア。インドで見つけた即戦力は現地採用だった!

現地採用という選択肢を積極的に活用され、インドで事業を拡大するMusashi Auto Parts India Pvt. Ltd.

今回その中でも、初の試みとなった日本人エンジニアの現地採用に至った経緯についてMusashi Auto Parts Indiaの前田さん、そして、現地採用で入社された三輪さん、直接の上司となる加藤さん(以下、敬称略)3名にインタビューをしました。なぜ企業が、現地採用を採用したいのか、インド市場と企業の成長に欠かせない人材の実情に迫ります。

Palette編集部
まず、エンジニアを現地採用で進められた経緯を教えてください。


前田:弊社グループは、海外の拠点拡大を進めている一方で人材リソースが追いつかない状況にありました。インド現地法人でも、日本人駐在員を成長フェーズにあわせてタイムリーに増員することが難しい状況でした。それであれば、いつ来るか分からない本社からの人材を待つのではなく、同様に難しいとは感じていたものの、現地採用という選択肢を考えるようになりました。

Palette編集部
日本人エンジニアの必要性とは?


前田:技術面で本社とのやりとりをスムーズにするため、窓口となれる人材が必要でした。技術的な知識経験の差や、言語的なバリアがあって相互のコミュニケーションが上手くいかない。こうした課題が背景にあったため、大前提として日本人であり、加えて製品と工程を理解できるエンジニアとしての経験、日系製造業での勤務経験という2つの条件が必要だと考えていました。もちろんハードルの高い条件だとは理解していましたが、インド人エンジニアとは役割を分けるべきだと思っており、もしそういう方がいれば是非採用したいと思っていました。案の定なかなかいないと感じている矢先、JACさんからまさに!と思える方を提案いただき、採用に至りました。

Palette編集部
三輪さん、今回インドに現地採用として再就職を考えられたのは、なぜですか?


三輪:途上国で働くことが条件の1つでした。アフリカではまだエンジニアの仕事が少ない一方、過去にインドで現在と同じ自動車業界で働いていた経験があったこともきっかけとなり、今回の選択に至りました。

Palette編集部
途上国への想いがある一方で、NPOから事業会社に戻ろうと思われた理由はなんですか?


三輪:途上国へ興味をもった具体的なきっかけはなく、幼少期に発展途上国の特集などを見て、将来そういった人たちに貢献できる仕事に就きたいと漠然と思っていました。その想いから青年海外協力隊や前職で途上国を支援してきましたが、それだけでは根本的な解決が難しいという課題にぶつかりました。それならば、ビジネスを通して現地で利益を上げ、雇用を捻出する方法で途上国に貢献したいと考えるようになり、再度事業会社に就職をするという道を選びました。

Palette編集部
最終的にMusahiでエンジニア職を決められた理由を教えてください。


三輪:企業選びには入社後のイメージと乖離がないよう、経験のある部品に関わること、共に働く人がどんな人かという2点を重視していました。面接だけでは、会社の中のことが全てはわからないのが当然なので、前田さんと加藤さんが面接官として対応してくださったのは大きな決め手となりました。と言うのも、お二人のバックグラウンドが私と同じエンジニアだったこともあり、”技術の会話“ ができたことで自分の中の入社後のイメージがぐっと固まりました。

Palette編集部
前田さん、三輪さんがMusashiを選ばれた理由はなんだと思いますか?


前田:優秀なエンジニアでも、分野が違うとその人のキャリアも生かせないので、面接官には、私を含めバックグラウンドが同じエンジニアの2人が同席することで、より現場をイメージしやすいように心がけました。

Palette編集部
前田さん、現在3名の現地採用を雇用されていますが、今後も増員されていく予定でいらっしゃいますか?


前田:適材適所に人材が欲しいと考えています。現地採用はあくまで選択肢の1つであり、現地採用を…と特別視するつもりはありません。しかし逆を言えば、駐在員、インド人も含め、それぞれ立場を区別せず必要に応じて採用はしていくつもりです。採用基準も経験やこれまでの成績、年齢は関係なく、現地でインド人と一緒に働く意欲がある人、活躍できると感じた人は増やしていきたいと思っています。

Palette編集部
話が変わりますが、皆さんに質問です!Musashiの魅力を教えてください!




左から加藤さん、三輪さん、前田さん

前田:1つ目はエンジニアの視点で、作っている部品がかっこいいところです。マニアックなところですが、車が動く上で重要な部分で製造工程も複雑且つ、他の工場では見ることができない機械設備もたくさんあります。エンジニアにとっては、いるだけでテンションの上がる、魅力的な職場です。2つ目は、現在、弊社が拡大傾向にあり、勢いがあること。3つ目はやりがいが感じられる環境という点です。仕組みが整っていない部分もありますが、自分自身がやりたいようにできるという自由度の高さは宝の山ではないでしょうか。勢いのあるスタートアップみたいなイメージです。

加藤:任される範囲が大きく、自由なところが魅力です。指示待ちをする人にとっては、苦しい現場かもしれませんが、主体的にやりたい人にとっては、いい環境です。例えば、プロジェクトごとに自分の提案の機会があり、承認されれば、自分の思い描いたようにやらせてもらえるところはやりがいを感じられるところです。

三輪さん:まだ入社して3ヶ月でわからない部分も多い中で感じている魅力は、意思決定と実行の早さです。また、現地採用者であっても、業務範囲が広く、自分の裁量で仕事を任せてもらえる点は大きな魅力です。

Palette編集部
最後に、インドで働く魅力はなんでしょうか?

前田:成長性が魅力です。前向きな話が多く、やりがいがあります。インド人にネガティブな感情を持つこともありますが、彼らは純粋で素直なので、しっかり理解してもらえれば、うまく回ると思っています。日本人が失いつつある純粋なやる気を持って働いている彼らから学ぶことも多いです。ただ、そうはいってもインド文化に感化され、妥協をしては、日本人がここにきている価値がなくなるので、日本の製造業の価値観をキープするということは常に心がけています。逆に言うと日本人であることを再確認させてくれる土地であるという魅力もありますね。

加藤:インドは市場が伸びているのでチャンスがとにかくたくさんあります。時には仕事の波に飲まれそうになりますが、だからこそのやりがいを感じます。インド人と働くという点においては、個人の技量差が大きい点に悩まされています。採用活動も人材教育も、そこをどうマネージメントしていくのかも試される場所であることも魅力ではないでしょうか。

三輪:何でもありなところです。発展しているところはしていて、貧しいところは本当に貧しい、振れ幅が大きく、だからこそ、楽しめて、経験が積めるのではないかなと思います。もちろんインド人と一緒に仕事をするのは大変ですが、それも一つのやりがいになると思います。

Musashi Auto Parts India Pvt. Ltd.

事業概要:世界13か国に展開し、駆動系部品やエンジン部品を生産・供給するグローバルサプライヤー。世界13か国に展開し、駆動系部品やエンジン部品を生産・供給するグローバルサプライヤー。

Managing Director
前田 大(まえだ まさる)
大学院卒業後、武蔵精密工業(株)に入社、生産技術、設計・開発、経営企画を経て、2015年5月からインド現地法人のMDに就任



Division Head – Process Engineering
加藤直也(かとう なおや)
大学卒業後、前職にて生産技術を約4年経験の後、武蔵精密工業(株)に入社後も生産技術を担当、インドには2014年4月から赴任。



Advisor (Process Engineering):三輪真司
大学卒業後、メーカーで自動車部品設計6年半、そのうち1年半インド駐在を経験。その後、JICA青年海外協力隊としてタンザニアの大学で機械工学の講師、ODAプロジェクト実施会社でプロジェクト管理を経て2018年7月からMusashi Auto Parts India Pvt.Ltdに現地採用として入社。