インド生活は本当に過酷で危険なのか?インドで働く人にアンケート 2018年度版【生活・治安編】


この度Paletteでは、インドの生活や治安の実情をお伝えするために、 インドで働く男女26名を対象としたアンケート調査を実施しました。アンケート内容は、生活・治安・仕事の3つのトピックです。

本ブログでは、アンケート調査公開第一弾として、生活編と治安編の2部構成で調査結果をご報告します。

 

インドの生活は本当に過酷なのか?【生活編】

インドと聞くと、生活がしにくい、食生活がインド料理ばかりで日本人には厳しい、衛生面があまり…といったイメージを持たれている方も多いのですが、インドで働く人は実際どのように感じているのでしょうか?

Palette編集部
インドにきて、生活で困ったことを教えてください。

いまだインドで生活することへのネガティブな意見は多くあります。住むエリアや勤務する会社の福利厚生(車や保険)によって、個々の差が大きく出るところです。アンケート結果の回答を、衛生面・医療・生活・食事・インフラに分けてご紹介していきます。

衛生面

・水質のせいか髪が痛む(髪が抜ける)
・大気汚染
・虫が多い
・乾季は部屋が埃っぽくなりやすい

生活面

・生活用品の質がよくない
・気軽にお酒が買えない
・娯楽が少ない
・経済的余裕がない
・僻地での就業により買い物など行く場所が遠い(工場地帯勤務)

食事

・外食費が高い
・他東南アジア諸国より日本食材が少なく高い

インフラ

・電気代など特段安いわけではない(水道料金は無料もしくはかなり低い料金です)
・通信環境がよくない
・停電などの生活環境の悪さ
・公共交通機関がなく不便(工場地帯在住)

医療面

・年金や保険、医療関連について迷いや不安がある
・入院となると医療費が高い

その他

・公的機関や銀行など届け出、開設等にかなり時間を要する
・日本人コミュニティのせまさ
・外国人というと日本人韓国人しかいない

個人の基本的な衛生観念、ライフスタイルによって感じる度合いは異なりますのであくまで1つの意見として、捉えていただけるとよいでしょう。生活や食事面に関しては、徐々に慣れることができる方やマインドセットが上手な方はポジティブに捉え、インドライフを楽しんでいる人もたくさんいます。
具体的に、どんなポジティブな面があるのか?質問してみました。

思っていたより格段に住みやすいインド

Palette編集部
インドに来て、生活面でよかったと思えることを教えてください。
全体的に「思っていたより格段に住みやすい」といった回答結果でした。近年、インドは急速な近代化を遂げており、交通インフラや住居などを含む「生活のしやすさ」においては、日々改善されています。

その他の回答は下記の通りでした。

・ネットショッピングや出前が便利
・日本より安価に野菜や果物が買える
・移動手段(タクシー・オートリキシャ・電車など)が安い
・日本よりも広い部屋に住める
・コンドミニアムに住める(プールやジム、レストランなどのファシリティが充実したアパート群)
・貯金がしやすい環境
・メイドさんを雇う慣習が根付いており、安く雇える
・週末などで海外旅行に行ける

年々、高騰している人件費ですが、日本に比べればまだまだ安いインド。そのため、生活にかかるお金は暮らし方によってかなりセーブすることができます。ただし、贅沢な生活をしようとすると日本より高くつくこともあり、品質の良い洋服や家具、輸入品はかなりのお値段がします。

一方で!グローバル展開しているチェーンの五つ星ホテルなどは、そもそもの価格設定が低いため、日本よりは気軽に滞在したり、お茶を楽しむことができます。

その他に、日常生活における精神的な面では「多様性に寛容であり、自分自身や他人にも精神的に寛容になれること」「インド人や他国の友人ができ学びが増えた」といった回答もありました。

次に、気になる食事、そして現地採用のお給料でインドライフは乗り切れるのか?質問してみました。

Palette編集部
仕事後や週末など、普段の食事はどうされていますか?


自炊がなんと7割!外食や出前は1割弱とかなり少ない結果に。特に、都市部ではなく工業地帯に住んでいる人が、自炊をしている傾向が高い結果となりました。「自炊すれば食費がかなり浮く」というのが一番の理由のようです。
インドでは、野菜やフルーツが安く手に入るので、貯蓄したい人は自炊生活を通しているようです。

日本食や中華、イタリアンなどの食材と調味料も、マーケットで一通り手に入りますので自炊は問題なくできます。醤油やだしなどの和食用調味料は、日本の2〜3倍しますので、日本で購入してくる人が多いようです。

デリー・グルガオン地区の都市部の外食事情は比較的進んでいますが、インドでは、GSTと呼ばれる税金がかなり高く、サービス税の平均は18%(高級ホテルでは更に税率が上がる場合も)であるため、外食すると約2割が税金で加算されます。外食を控えたくなる気持ちもわかりますね。

Palette編集部
月々の貯金額を教えてください。


最も多かった回答が、3〜5万未満ルピー(約4.5万円〜7.5万円未満)。次に、5万ルピー以上(7.5万円以上)を貯蓄しているという回答結果でした。

インド就職の平均所得は14万ルピー(約21万円)です。手取りにすると、おおよそ約11万ルピー(約17万円)。

手取りで考えると給与の約40%を貯蓄に回せていることになります。月5万ルピー貯金すると年間で75万円ルピー(約90万円)、3年勤務をして270万円できることになりますので、まずまずでしょうか。

それでは、次にインド生活で最も気になる治安についてのアンケート結果です。

インドは本当に治安が悪いのか?【治安編】

インドの治安の悪さは世界でもなにかと話題にあがります。日本でもインドの治安についてはネガティブな情報が多く報じられており、そこに偏ってインドのイメージを受け止めている人が大多数です。

ここでは、実際にインドで働く人が実際に危険な目にあっているのかについて、率直に質問をぶつけてみました。

Palette編集部
インドで、実際に危険な目にあったことはありますか?

回答者の内、16%が「YES」



Palette編集部
その時の具体的な状況を教えてください
・夜12時ごろ、UBERで移動中に突然途中で降ろされた
・犬にかまれた
・バス内でスリにあった
・スキンミングにあった
・ヨガ教室で体を触られた

怖い思いをされている方もいるようですね。Palette編集部ではあまりそういったことを聞きませんが、一部の方は被害にあっているようです。

ここで少し、対策について書かせていただきますね。

まず、日本以外の国で、遅い時間帯に女性の一人歩きはしないことが懸命です。

万が一、夜遅くにタクシーに一人で乗らなければならない場合は、配車タクシーサービスUBERやOLAのアプリケーションにEmergencyボタンが設置されていますので、そういった機能をあることをまず知っておくことが大事です。また、乗車と同時に事前に登録した連絡先に自動的に現在地情報がシェアされるサービスも導入されています。

インド渡航にあたって心配事項の1つが、狂犬病です。実際に、インドでは日本と比較して野犬を目にする機会が多いです。
最近は政府の方針で野犬の取締が始まっていますので今後は改善されていくのではないでしょうか。日中は暑さで静かに寝ている野犬ですが、夜は活発になります。夜に外歩きをしている時はできるだけ注意が必要です。

また、カードのスキンミング被害は、キャッシュレス可の進むインドでどのように防ぐべきなのかは課題の1つですが、最近ではキャッシュカードを使用せずに支払いをするPaytmやMobiwikiという支払いアプリを使えるお店が増えています。
こういったアプリを使いキャッシュカードのスキミング被害は回避するようにしていきましょう。
もっと入念に用心したい!という方は、ローカルマーケットなどでは現金を使うなど工夫されるといいですね。

次に、女性のみに対象者を絞り、安全対策についてお伺いしてみました。

Palette編集部
女性として気を付けていることを教えてください。
・愛想よくしない
・夜一人で出歩かない
・服装に気を付ける(露出を控える)
・夜間の公共交通機関は避ける
・話しかける相手は身なりなどで選ぶ

Palette編集部のあるハリアナ州は、他州に比べて農村部では男女差別が未だ根付いていると聞きます。しかし、日本人が勤務するようないわゆる外資系企業にはこういった感覚を持っている人は少ないです。あくまで農村部出身一部の方ですので誤解のないように補足しておきます。日本でも、地方の少し年齢が上の一部の方は、伝統的な考えを持っていたりしますので、男女差別は世界共通の問題点と捉えておいたほうが正しいですね。
そういった伝統的な考えを持つ一部の人々は、女性が露出をしていたり、愛想を良く笑顔で挨拶をするといった行動を勘違いし、自分に好意を持っている、誘っていると一方的に解釈する場合があります。こういった土地柄や背景を理解しておくと危険の可能性を最小限におさえることができるでしょう。

最近は、海外帰りのインド人も多く、そういった人たちの感覚はすごくインターナショナルです。また、インド南部にいくと、土地柄でフレンドリーなインド人が多いです。穏やかでしゃべり方も印象も、北部とはがらっと変わります。

インドは、その広さ故に、地域や州によって異なる文化を持っています。インド文化の多様性を理解することで、ミスコミュニケーション防ぐことが可能です。

インドで働く人アンケート調査第一弾!まとめ

インド生活は日本のようには行きません。インドだけでなく、日本ほど便利で快適で安心な国はそうそうありません。
海外生活を、どうポジティブに捉え、楽しむかもインドで生活することの醍醐味でもあります。
インド人の友人や同僚を増やしていく過程で、インド生活をポジティブな面が見えてきます。また、日本で見聞きする情報にとらわれず、実際にこの地を訪れてみることで大きくそのイメージが変わる人もいます。

日本は世界でも有数な安全な国。まずはそういった前提を取り払い、インドという多様的な文化や宗教を積極的に理解し、自分の力でどうやって快適な生活に変えていくかを考えていける人は、今後、多国籍企業で活躍できる素養を持っているといえるでしょう。

もっと突っ込んだ質問がしたい方は、いつでもPalette編集部、またはJAC Recruitment Indiaのスタッフがご相談にのります。下記よりお気軽にご相談ください。

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