【スライドで見る!】2016年インド現地採用 トレンドまとめ!

2016年も残すところ後少し。今年のインドも色々激動の1年でした。今年も多くの方が、海外転職をはたし、現地採用としてインドへと飛び出ちました。そのインドにおける現地採用の動向は、はたしてどうだったのでしょうか?スライドで視覚的に分かり易くまとめました!早速、詳しく見て行きたいと思います!

 

今回使用致しましたデータは、全てPaletteを運営しておりますJAC Recruitment India によるものです。

2016年、インドを目指した人たちは?

まずは、どんな人たちがインド就職を目指していたのか、見て行きます。


インドを目指す人が増えてきているのは日々感じていましたが、実際に数字に出してみると、昨対比でなんと43%もインドでの就業を希望する人は増えていました。


では、どういった理由でその方たちは、インドを目指していたのでしょうか?

多数派として挙げられるのは、仕事面に関して、自分を成長させたい、世界で活躍するためのステップとして、成長著しいインドでの経験を求めていました。

一方で、インドがとにかく好き!実は恋人がインド人で、これからはインドに住むことになっている。などの理由から、インドを目指す方も意外と多いことが判明しました。


次は、男女比率を見て行きましょう。

インドは危険な国だから女性一人で住む人なんていないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、実情は真逆です。インド就職を目指す人の数は、男性よりも女性が多くなっているのです。ですが、男性の比率はこれでも年々増えてきており、このような数字になっております。


さて、インドを目指す方の年齢分布はどうなっているでしょうか?

約80%がエネルギッシュな若い世代ということから、積極的に海外に挑戦する若者の姿勢が見受けられます。ですが、今年は40代、50代、60代の方でインドで転職を目指す方も増えてきました。これまでの海外での経験を活かすことができる、定年後の再チャレンジなど、理由は様々ございますがもう自分にはチャンスなんてないと思っていた方にも、実は十分チャンスがあるのです!


これらの候補者の動向に変化が見られたのには、どのような背景があるのでしょうか?

スライドにあるように、大きく理由は4つです。

これまで「海外就職」において、インドという選択肢はありませんでした。しかし、昨今のグローバル化の流れの中で、経済成長するインドは見放せない存在になりつつあります。その情報が世に流通し、候補者の方もその情報をキャッチし、海外就職としてインドへの志向が高まったと考えられます。

また、それと同時に、これまで人気であった他の東南アジア諸国では、経済発展が進むにつれて、外国人雇用への規制を強化する流れが強まっています。したがって、そうした国での就職がなかなか厳しくなってきたことも背景の一つとして考えられます。


 

2016年、インドの求人はどうだったのか?

これまではインドを目指す人の動向を見てきましたが、今度はインドに進出している日系企業による求人の動向を見て行きます。


インドへ進出している業界として、一番盛んな業界はやはり製造業です。特に、インドにおける自動車産業の発展には、目を見張るものがあり、それに伴って関連企業が多く進出しています。

しかし、スライドからも分かるとおり、業態は多岐に渡ります。インドは内需が非常に発達しているため、外資はこれまで規制されてきました。したがって、インドでの消費財関連の業界への、ニーズはあまり高くはありませんでした。


次は、候補者としても気になるところである、職種を見て行きましょう。

インドにおける求人は特別な偏りはなく、多様化しています。この中でも、技術系・経理系などの専門的な職種への求人は増加傾向にありました。


インドの国土は広大です。都市によって醸し出される様相は大きく異なります。気候、言語、文化、非常に多様なのがインドです。では、そのインドでどのエリアでの求人が多かったのか、調べてみました。

弊社オフィスがグルガオンにあることから、若干デリー・グルガオン近辺の求人は多くなってしまいましたが、後期ではバンガロールをはじめとした南部の都市で、求人が増えました。当然、南部のバンガロール・チェンナイ・ムンバイ等に進出している日系企業の数はデリー近郊と比較すると少なくはなっていますが、それでも全土で着実に企業の数、そして人材のニーズというのは増加しています。


最後に、気になる給与について見てみましょう。

インドで就職する際には、就労ビザの取得のために、年収下限がUSD$25,000にすることが定められています。まだ経験の浅い20代では給与下限で働いている方が多くいますが、給与は前職より減る分、インドという国で働いて経験やスキルを積むという道を選んでいます。

それ以上の方の給与に関しては、それまでの経験、能力によってばらつきが見られ、企業側から優秀と認められた方の中には、駐在員と同等の待遇をされている方もいらっしゃいます。もし、給与が低すぎることが理由でインド就職が前向きに考えられなかった方も、ぜひこの機会にもう一度インドでの就職を検討してみるのが良いでしょう。


 

2017年にむけて

このような2016年で、ずばりインドという選択肢・キャリア・人生は、劇的に変化し、機会も増えていると言えます。果たして、2017年は一体どのような年になるのでしょうか?最後に少しだけみて見ましょう。


昨今、世界は経済的にも政治的に大きな転換期を迎えているといっても過言ではありません。世界一の製造大国、消費国である中国の経済は失速し、セカンドチャイナとしてのインドへの注目が集まっていると言うのは言うまでもありません。また、記憶に新しいイギリスのEU離脱、アメリカでのトランプ政権誕生の影響はまさに2017年に押し寄せてくると予想されています。

一方でインド国内に目を向けてみると、先日お伝えした高額紙幣の廃止問題によって10億を超える消費者の心理に様々な変化が起きており、商いをするすべての人にとって対応が必要な時期に迫られています。また、GSTと呼ばれる新たな税制が来年早々には導入され、企業にとっては実質的な追い風になると考えられています。

このようにインド国内のみを切り取ってみても様々な変化やモディノミクスによる影響がじわじわと経済にも何かしらの効果をもたらそうとしています。果たしてこれらの影響すべてがインドにとって追い風となるか向かい風となるかは容易には予測できません。しかしながら、このインドという国はどの側面を見ても成長する余地がまだまだ無限大にあるのではないでしょうか?

そんな魅惑のインドですが、ここまでご紹介してきた通り、すでに皆さんの思っている以上に手の届く距離にあるのはないでしょうか?

https://palette-in.jp/20171121-097-specialrecruitment/

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