インドで働くということは、日本とは勝手が違い、様々なステップを踏まなければなりません。まず、様々な試練を乗り越え歓喜の初任給をいただく為に、必要な銀行口座。開設前には、主に以下の2ステップを踏まなければならないのです。それがFRROとPancardsです。この2ステップが完了して、晴れて口座開設できるようになります。そもそもFRRO、Pancardsとはなんぞや?という方の為に、ここで簡単にこれらのワードについて解説します。
FRRO/Pancardsとは?
FRROとは?
「FRRO」とは、「Foreigner Regional Registration Office」の略のことで、外国人登録のことを指します。これはインドに180日を超えて滞在する外国人が、入国後14日以内に入国管理局に登録をしなければならないインドで長期滞在する場合に外国人が最初に直面する最も難しい手続きのひとつです。- 申請期限に関して
FRRO申請は、住居が決定してからになるため、基本的に期限内の申請は不可能。 - 申請費用に関して
14日以内での申請の場合は、100ルピー。
15日以降の申請の場合は、ペナルティ1,900ルピーがかかります。
インド出国の際には、必ずFRRO登録完了時に発行される証明書を提示する必要があります。そのためFRRO未登録のままインドを出国することはできません。出国カウンターで航空券を破り捨てられるという悲劇に巻き込まれたという事例もあるため注意が必要です。
- 申請代行に関して
面倒な申請業務を代行してくれるサービスもあります。
FRRO代行サイト:http://www.formulaindia.co.jp
Pancardsとは?
「Pancards」とは、FRROの手続き後に「納税カード」のことです。つまり、このカードを持つことにより、収入があり、インド政府に所得税を納めている身分であるということが証明されます。一般的に、Pancardsに関しては経理担当者が、手続きを進めてくれる為、ココでは割愛させていただきます。問題は、ファーストステップの「FRRO」と呼ばれる外国人登録です。14日以内であれば、余裕じゃない?という方!筆者も同様で、余裕をぶっこいていたら、最終的に45日かかってしまいました。筆者の悲劇の二の舞にならない為にも、申請から取得までの一連の流れと気をつけるべき点をまとめて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
オンラインで事前登録をする
![](https://palette-in.jp/wp-content/uploads/2015/11/frro1-1024x640.png)
FRROの施設に行く前にまずは下記サイトで、FRROの事前登録をする必要があります。【Online Application Submission】を選択すると以下のページが出てきます。
![](https://palette-in.jp/wp-content/uploads/2015/11/frro2-1024x644.png)
【Present Nationality】は、JAPANを選択し、お住まい(滞在先)の【State】、【City】を選択します。◻︎Registrationにチェックを入れて、submitボタンをクリックします。
ブラウザにより、オンライン申請がうまくいかない可能性があるので、Google chrome、Internet Explorerを利用されることをオススメします。
申請フォーム入力
次に上記ページが出てくるので、必要項目に、漏れなく入力していきます。![](https://palette-in.jp/wp-content/uploads/2015/11/frro3-1024x645.png)
※Religion(宗教)が無宗教の方は、Othersを選択し、右の空欄にNAと入力します。その他の質問でも同様で、特になしの場合はNAを入力します。
※Profession/Occupationに関しては、基本的にBusinessで構いません。
辞書で調べるのが、面倒な方の為に簡単な単語帳を作成しました。
1.Expiry Date:終了日
2.Country of issue:発行国
3.Place of embarkation/boarding for India:インドに向けた出発地
EX:NARITA INTERNATIONAL AIRPORT(成田国際空港)
必要項目に漏れなく記入を進め、最後に以下のコードを入力し、【Save and Continue】ボタンをクリックします。
![](https://palette-in.jp/wp-content/uploads/2015/11/frro5-1024x669.jpg)
申請書類アップロード
記入漏れがなく、問題がなければ上記ページに移動する。この時点でページ上部にApplication IDが発行されるので、念のため控えておくことをオススメします。何かしらのアクシデントで、時間を置いて改めて申請作業をする際に、Application IDを控えておけば、途中から作業再開できます。アップロードするデータは以下の6点。
1.Photo(FRRO申請時の写真、3.5 x 3.5 cm or 3.5 x 4.5 cm)
・アップロード形式はjpg
・画像サイズを50KB以下に設定する
・幅は3〜5cm、高さは4〜5cm内で収める
2.Residence Proof(滞在先証明)
住まいが決定したタイミングで、オーナーからLease agreementをもらう。それを持って近隣の警察署に提出する必要があります。
※基本的に警察署は、500ルピーなど手数料を支払わなければ、動いてくれないので要注意。
・アップロード形式はPDF
・7枚つづりほどになるため、PDFサイズ圧縮、2ページを1ページに集約コピーするなどして、指定サイズ内に収める
・画像サイズを200KB以下に設定する
3.Passport and Visa(パスポートの顔写真付ページ、VISAのページのコピー)
・アップロード形式はPDF
・顔写真付きで画像サイズが大きくなる為、カラーにするとサイズオーバーになる。モノクロ、PDFサイズ圧縮、2ページを1ページに集約コピーするなどして、指定サイズ内に収める
・画像サイズを200KB以下に設定する
以下3点に関しては、会社の総務担当者に用意していただきます。
4.Contract Paper
勤務先から入社前に渡される雇用契約書
5.Request Letter
勤務先から雇用する旨をFRRO側に伝えるドキュメント
6.Undertaking Letter
勤務先からFRRO側へのドキュメント(代表者サインが必要)
・アップロード形式はPDF
・各1ページずつのため、サイズ容量は気にしなくても良い
・画像サイズを200KB以下に設定する
以上6点がアップロードされれば、申請日の設定に進むことができます。
アップロード時の注意点
・完璧主義者を捨てるアップロード完了しさえすれば、アップした画像サイズ、向き等は関係ありません。
規格サイズ内に収めることに集中してください。その際に使えるサイトはこちら。
画像サイズ縮小に関して:http://resizer.myct.jp
PDFサイズ縮小に関して:https://helpx.adobe.com/jp
オンラインでペナルティ費用を支払う
![](https://palette-in.jp/wp-content/uploads/2015/11/frro6.png)
インドはVISA申請のルールなど、不定期で変更されます。FRROも然り。幾度となく、データアップロードを繰り返し、ようやくアポイントの日程へとこぎつけた筆者だったのですが、オンラインで事前に手続き期限を超えた際のペナルティ費用1,900ルピーを支払っていなかったため、申請日受付で当日門前払いされてしまいました。
筆者は、先輩スタッフ(2015年2月渡印)がFRRO申請した際の話をあらかじめ聞いていたが、その際には、こういうルールは存在しなかったようです。散々アップロードに失敗し、ストレスフルだったのですが、受付はお役所仕事ですこぶる対応が悪く、融通が利かないということを念頭に置いていてください。改めて、別日に申請に向かう際は、基本的に再アポイントの日程申請は不要ではあるが、念のため、オンライン申請画面で、控えているApplication IDを入力し、IDが生きているか確認することをオススメします。
FRRO登録へ
申請日当日は、以下3点の書類を持参し、FRROの申請施設へ向かいます。・申請時にアップロードした各ドキュメント
・パスポート
・申請用証明写真2枚(3.5 x 3.5 cm or 3.5 x 4.5 cm)
- オススメ時間帯
・12時〜13時
月曜日の午前中は申請希望者が殺到しているため、回避することをオススメします。午前中のラッシュが一段落した午後は、落ち着いているが、13時過ぎると、お昼休憩に入るので、その前に行くのがベストです。 - 登録完了までの流れ
FRRO申請は、小部屋に収容されている申請者を横目にトークン(整理券番号)を受け取りに受付窓口に向かいます。申請書を渡し、自分の番号が呼ばれるまで、席について待ちます。待つこと30分、番号が表示されたら、窓口で必要書類を渡し、サインをして申請終了。思いのほか、あっけない終わり方です。
- デリー外国人登録事務所(Foreigners Regional Registration Office, Delhi)
TEL : 011-2671-1384
受付時間 : 9:30-15:00 (※変更されることがあるので事前に必ず確認のこと)
E-mail : boihq@mha.nic.in
所在地 : East Block-8, Level-2, Sector-1, R.K. Puram New Delhi-110066 (ハイアット・リージェンシーホテル裏) - グルガオン外国人登録事務所(Foreigners Regional Registration Office, Gurgaon)
TEL : 0124-2869309
受付時間 : 9:30-15:00 (※変更されることがあるので事前に必ず確認のこと)
所在地 : Shanti Nagar, Sector 11、Gurgaon, Haryana 122018
まとめ
いかがでしたでしょうか。以上が、インドで働き始めるだれもが直面する最初の壁FRRO登録です。最後に以下3点に留意して、スムーズな申請をオススメします。1 画像アップロードを、規格サイズに収めること。
向こう側は細かいチェックをしていないため、サイズ縮小し、2枚のドキュメントを1枚に集約コピーするなど工夫することをオススメします。
2 事前にオンラインでペナルティ費用を支払うことを忘れない。
当日融通は一切利かないいことを念頭に置いて、当日持参する必要書類を含めて、漏れのないようにしてください。
3 混雑する時間帯を避ける。
週の頭、午前中を避けて、週中、午後など落ち着いた時間帯に行くことをオススメします。1時間ほどの時間の節約になります。
ENJOY your INDIAN LIFE!!
2015年10月時点での情報の為、申請時は事前にFRRO当局に問い合わせるなどして最新の申請フローを確認することをお勧めします。