【インドで働く外資系金融マン】チャロブラザーズ さわじさん

インドのYoutuber5人組「チャロブラザーズ」をご存知でしょうか?
メンバーは20代を中心とした男子。本業?は、インドの企業でバリバリと働くビジネスマン。その傍ら、Youtuberとしてインドのリアルを動画コンテンツで発信されています。

ここでは、チャロブラザーズのメンバーの一人、外資系金融機関で働くさわじさんにインド就職と動画コンテンツ発信に焦点を当てて色々とお伺いしました。

Palette編集部
自己紹介をお願いします!

さわじです。1991年生まれ、27歳。インド歴はもうすぐ3年。札幌で生まれ育ち、大学から東京へ移りました。そのまま東京の某外資系金融機関に就職。現在はその会社のインド支店にて、在インドの日系企業向けの担当営業をしています。趣味はスキーとギター。スキーは子供のころから、ギターは高校生の頃からやっています。日本にいた頃は、この他にバイクツーリングも趣味にしていましたが、インドでは危険すぎて乗れないのが残念。。そんな感じです。

Palette編集部
インド就職した理由を教えてください

東京で就職をした時から、現在のポジション(海外で日系企業を担当する営業職)を志望し続けていました。はっきりと「どこでもいいので空席があれば送ってください」と言っていました。
グローバルな金融機関のグローバルたる所以、すなわち「海外に広く根を張ってビジネスをしている」ところの最前線を見たかったのが一番の理由です。また、職責が広がり、もっと大きな仕事が出来そうだという期待感もありました。

Palette編集部
インド就職を決める際に、最後まで悩んだ他の就職場所とその理由はありますか?

実際に「インドだったら希望するか」という打診があって、一瞬ひるみました(笑)が、そうそうないチャンスなので二つ返事でOKしました。
その後も、すこしだけくよくよと考えていましたが、母親に電話した際に「札幌からしたら、東京もインドも(心理的な)距離感は一緒よ」「アンタは東京で一人で暮らす家も一日でパッと決めたくらい強い人だし、たぶん大丈夫よ」という言葉に励まされ、最終的に決意を固めました。

Palette編集部
なぜ、インドで動画コンテンツ チャロブラザーズを始めたんですか?

現在のチャロブラとしての活動に参加したのは、なんちゃんの強いラブコールがあったからですが、実はその前にも、Facebook上でインドの徒然を書きしたためて公開したり、1年間で行ったインドの観光地をまとめて写真動画にしたり、インド国歌をギターで演奏した動画を公開したり、ということはやっていました。自分がしているインドでの貴重な体験を、いろいろな人に知ってもらいたい、という(自己承認?)欲求は、ずっとあったのだと思います。

Palette編集部
インドで動画コンテンツ発信をはじめてどんなメリットがありましたか?

インドが好きで好きでたまらない方々との交流を深めることができています。これは仕事だけをやっていてはなかなか味わえない体験です。「インド好き」=「いろいろな価値観や文化を、柔軟に受け入れられる人」なので、そういった方々とのコミュニケーションには全く嫌みがなく、本当に居心地がいいです。チャロブラの動画に出てくださる方、裏方で撮影協力してくださる方、やり方のアドバイスを下さる方、そして何より、動画をご覧いただき、いいねやコメントを下さる方々、、本当に、宝物です。

Palette編集部
インドで働いたからこそ感じる、インド渡航の前自分と今の自分との違いはありますか?

主張の強い人間になりました。インドでは様々な人種、様々な民族、様々な言語・歴史背景を持った人々が同じ組織で働いているので、日本にあるようないわゆる「阿吽の呼吸」「場の空気」「間の感覚」「忖度文化」といったようなものは希薄です。何かを実現したいとき、周囲が動くのを待っていては一生そのチャンスは訪れません。そのことに気付いて、意識して、どんどん主張するようになった結果、もしかするとメールの文面がきつくなっていたりするかもしれませんね(笑)。

Palette編集部
インドで生活しているから感じる、インド渡航前の自分と今の自分に変化はありますか?

インドに触れ、インドの人・生活・文化を受け入れていく過程で、自分の「異物に対する受容度」が高まってきたように感じます。全くの初体験で、日本ではただただ精神を乱す要素でしかなかっただろうなということでも、今は「ふむふむ」と一度落ち着いてモノを考えることができるようになりました。大きく構えて、落ち着いて判断する、そんな理想の「大人の男」に、インドで一歩近づいたような気がします。

Palette編集部
3年後の自分の姿はどのなイメージですか?また、そのイメージは渡印前と今とで変化していますか?

この、海外、特にインドでの経験を日本に持ち帰り、再び日本でのビジネスに貢献したいと思っています。
ジャパンアズナンバーワンの時代はとっくに終わり、中韓勢や、インドをはじめとしたアジア新興国勢に比べて勢いを欠く、現代の日本。最近は「日本発」のモノやコトがあまり目立たない、すなわちイノベーションが起きていないとしきりに言われるなかで、一度、変化の激しいインドを経験した身として、改めて日本の現状を細かく見て、新しいことをどんどん提案していく、そんな営業をしてみたいです。
このイメージは渡印前にはあまりなかったものです。インドでいろいろな新製品・新サービス・スタートアップが続々誕生しているのをつぶさに見てきたからこそ、生まれてきたイメージだと思います。

Palette編集部
ちなみに5年後のインドはどうなっているとさわじさんは予測されますか?

日本の10倍以上の人口に対して、日本の国家予算以下で運営しているのがインド政府の現状ですから、このままいけば「歪な成長」、すなわち、経済の原理に従って、農村部は取り残され、都市部が高賃金を背景とした人口の集中とインフラ整備を推進力として成長し続ける、という状況に変わりはないと思います。公害の問題もさらに深刻化するでしょう。貧富の格差も当然、大きいままとなります。

ただ、インドにとって「5年」というのは日本でいう「20~30年」くらいの変化の可能性をはらんだ期間だと思います。実際、私が在任している3年弱で、すでに高額紙幣廃止、GST導入など、社会構造を大きく変える可能性のある出来事がいくつか起きました。それらをいとも簡単に受容してしまうところがインドの良いところ。個人的にはさらなるサプライズを期待したいところです。あ、もちろん、金融機関勤務としてはノー・サプライズの方がいいですが。笑

Palette編集部
さわじさん、ありがとうございました!

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