インドの自動車産業を牽引するスズキの第三工場が2017年に稼働し、モディ首相の出身地として、インフラ整備が積極的に進むグジャラート州へは、近年日系企業の進出が進んでいます。これに伴い、グジャラート州での求人案件も増加傾向になります。
とはいえ、まだまだ現地で働く日本人は少なく、デリー、グルガオンなどの大都市と比較しても情報が限られているグジャラート州について、現地で活躍する方からのリアルな現地情報をお届けします。
そもそも現地採用で働いている日本人はいるのか?日本人でも住むことができる場所なのか?禁酒州でベジタリアンなのか?気になるポイントが盛りだくさんです。
グジャラート州最大都市アーメダバード市内
アーメダバード空港
デリー、ムンバイからは1時間半程度、バンガロールからは2時間程度の立地。国内線ターミナルを出ると見事に何もありません。見つけたのは超ローカル版の駅前コンビニとアイスクリーム屋さん。
レストラン
今回アーメダバード市内お勤めの駐在員お勧めのイタリアンレストランへ。通常ベジタリアン、ノンベジタリアンの表示があるメニューに、表示がありませんでした。さすが、ベジタリアンが多い州、アーメダバード。全てベジタリアンメニューです。
ピザ、デザートのクオリティはとても高かったです。突如、オーナーのお母さま登場。日本に過去渡航歴があり、日本人の来店に大喜びの様子。サラダからデザートまで食べて、一人500ルピーほど。
ショッピングモール
アルファワンモール今年8月に3店舗同時オープンしたスターバックスの一つがここにも。最も驚きはワコール専門店が。モール内で驚いたのが、空いているテナントがほとんどなく全てしっかり営業中なこと。グルガオンでも、ここまで全体が明るいモールは多くない中盛り上がっている印象を受けました。
グジャラート州の住まい
日本人が住んでいるエリア
サウスボパール地区、ボパール地区、シラージ地区、アップルウッド地区は日本人が住んでいる地域。家探し
日系の不動産はまだまだ、出張ベースでの対応が多いとのこと。基本的には自力で地元の不動産を探すか、会社の人事に頼んで探してもらうことが多いようです。部屋、家賃
アーメダバードにもソサイエティ(集合住宅の様に、敷地内にいくつかビルが建っている)があります。3BHKで3万ルピー弱。破格の安さ。現代的なマンションが立ち並んでいます。
グジャラート州の治安
夜でも子供、女性が外を歩けるほど安全というお話もありました。もちろん不要な外出や、夜中の外出は控えた方がより安全かとは思いますので、海外では常に用心を!現地採用の方の声
困っていること
勤務の企業が郊外の場合、通勤の時間が長いこと。日本人が少なく、日本人コミュニティはまだまだ少ない。興味深いところ、良い点
日本ではあまりない、近所づきあいがあること。近所の子どもと遊んだりすることもしばしばあり、癒されるポイントだとか。
治安が良く、何かと周りのインド人が手助けしてくれること。
近くに肉を購入できるお店も3店舗ほどあり、卵も手に入りやすい。ベジタリアンが多い州といっても、苦労するほどではないとのこと。
レストランでお酒が提供されないので、付き合いの飲み会が無いこと。(賛否両論のポイントですが)休日の過ごし方
モールで映画を観たり、カフェに行ったり、ショッピングしたり。日本人会はあるのですが、まだまだ人数が少なく、デリー、グルガオンの様にサークル活動などはあまりないようです。
まとめ
住む場所によっては、現代的な生活が送れそうなグジャラート州。現地で働く日本人はまだまだ少ないところがメリットにもデメリットにもなり得ます。インド人コミュニティでインドを本格的に体験したい方や都市部の喧騒が苦手、ゆったりと平和な雰囲気の中でインドライフを送りたい方にはおすすめのエリアです。インドのアーメダバードで住んでみるのはいかがでしょうか?