今回は、安定した日本大手企業から26歳で、インド現地採用へ転職した女性からの寄稿記事。インドに来る前と来た後の生活におけるギャップを彼女が感じたメリット・デメリットでまとめていただきました。
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2019年5月に安定した日本大手企業から26歳で、インド現地採用へ転職しました。
正直「安定」の定義もいまいちわかりませんが、日本の大手企業に勤めていても一生安泰では無いかなと思います。それに、今の時代定年まで同じ会社で働くことは珍しくなっていくんじゃないでしょうか。
好奇心があって、元気があって、少し叱られても吹き飛ばすパワーあふれる26歳だからこそ、一歩踏み出しちゃうそれが海外転職じゃないでしょうか。未来を夢見る女子に対して、応援しない大人はいないと思います。
ですが、一歩踏み出すまでに色々と悩んだこともあります。本当にインド就職がわたしにとってメリットになるのか?どんなデメリットがあるのか?を生活編と仕事編にまとめてみました。
インド生活のデメリット(渡航前)
インド就職前に考えていたインドで生活するデメリットリストはこちらです。友達が全くいない
もちろん渡航前はインドに友人がいなかったので、何かあったときに相談できる気の知れた人がいない不安。こういう環境だからこそ、日本人ということだけで助けてくれる親切な人はたくさんいます。至る所で、週末趣味の集まりがあり、自由に参加することができます。私はランニングと、水泳の集まりに参加しています。
ただ、自分から出ていかないと引きこもることも可能な環境であることは間違いないです
日本にいる家族に何かあったときが不安
ここは言ったらきりがないですが、親が高齢になればなるほど不安になるところです。幸いなことに私の両親はまだまだ元気なので、最終的には背中を押してもらいました。周りの理解を得ることも、転職活動の内だと実感しました。
治安の悪さが測れない
行ったことのない国、更に日本へ届くニュースは悪い話題が多いので他の東南アジアに比べとの程度治安が悪いか測り知れなかったです。ただ、日本人、日系企業が進出しているので住めない国とまでは考えていませんでした。タイ、カンボジア<インド<ブラジル くらいですかね。友人論
インド生活のデメリット(渡航後)
実際にインド就職したら、生活面でデメリットだと感じたことはこちら。空気が悪い(特に11‐3月は大気汚染がひどい)
中国がPM2.5を騒いでおりますがその数倍のPM2.5がインドにはあります。さらに健康に対する意識自体が低いため、マスク着用をしているインド人の方も少ない。
屋外での運動はかなり厳しく、健康被害ととなり合わせで私はランニングしています。
部屋の掃除を頻繁にしないと、砂埃がたまる
窓の隙間、ドアの隙間から砂・埃が入ってくるため2日でも掃除が必須です。ただ、幸いなことにこちらはメイド文化があるためお掃除をお願いできます。家の中はスリッパ必須です。
自主的に肉を食べないと、野菜中心になり体力が落ちる
ヒンドゥー教が多いインドはベジタリアンの国です。スーパーに行っても、レストランに行っても必ずベジ・ノンベジの表記があります。意識的に肉を食べるようにしないと、筋力も落ちていくので注意が必要です。食事のバランスも自身で意識する必要があると感じ、自炊しています。ただ、日本食レストランも多いので気を付けていれば大丈夫だと思います。
意識的に運動をしないと、外を出歩くことがほとんどないので不健康
暑さ、治安の問題もあり、基本的に外出時は車移動です。ここまで歩くことがない生活は今までなかったので、意識して運動しないと太る人は太ります。
私は、筋トレとランニング、週末は水泳をして身体を動かしていますがそれも限られた時間なので食事も含め気を付けています。
自分から外にでていかないと、引きこもることも可能
外出にも車が必要、デリバリーが発達している、家が無駄に広いインドでは、格好の引きこもりサイトです。家でYouTubeや映画を見ていれば快適に一日過ごせるので、疲れた時はそういった過ごしたもいいかと思います。
が、億劫でも社交的な集まりに顔を出して行くのはリフレッシュになります。一度引きこもると抜け出すのが、大変なので、できる限り意識的に社交場へ出かけましょう。
インド生活のメリット(渡航前)
そして、次はインド就職前にわたしの背中を後押ししてくれたインド生活でメリットになるであろうと思い描いたリストはこちら。海外生活を楽しめる
まず仕事ですが、生活も海外になるので長期で海外生活ができます。国によって違うとは思いますが、海外での1年以上の滞在というのは留学以外でもない限り経験できないもの。
旅行や短期のインターンでは感じられない様々な経験ができます。
カルチャーショックを沢山感じられる
日本とは遠く離れた国、違い、発見の毎日を過ごすことができます。平凡な毎日にはならないと思いますよ。海外で活躍する人との出会いが頻繁にある
志をもってインドに来た日本人との出会いがあること。また、社長にすぐ会えるというのは日本であまりない経験。海外旅行を楽しめる
日本の立地とは少し変わるので、旅行範囲が広がります。とにかく、ここは旅好きにはたまらないのではインド生活のメリット(渡航後)
実際にインドに来てみて感じている生活のメリットはこちら。家がとにかく広く、開放感がありアジア圏とは思えない間取り
こちらに来て驚いたのは住居の広さです。リビング、キッチン、ベッドルーム2つの部屋に住んでいます。とにかくだだっ広いので、外国感があります。キッチンが広いからなのか、自炊意欲も高まります。
近隣住民、よく行くスーパー、カフェで顔見知りが増えて会話が弾む
日本で一人暮らししていた時と違い、近所、スーパーの店員と会話が弾みます。外国らしさなのか、インドらしさなのか。メイド文化があり、掃除は基本的にメイドさんにお願いできる
メイド文化があるため、家の掃除はメイドさんにお願いできます。虫、たまにある鳥の死骸を片づけてもらえるのは助かります。イライラの沸点が高くなる
遅れること、できないことを前提に考える癖がつくので、少しのことでは動じなくなります。日本基準でインドに来ると、最初はイライラが止まらないと思います。肝に銘じて渡航すると吉。
日本では会えないような人とも出会う機会が巡ってくる
自分の将来の夢や、やりたいこと、興味のあることを発信し続けることで、日本ではできないような出会いができます。運も実力のうちと言いますが、アンテナを張り続けることで面白い人たちと知り合うことができます。人の目をあまり気にせず気が楽
細かいことをあまり気にしないインド人が周りに沢山いるため、過剰に外見を意識することが減った気がします。自分の行動や、身なりは最低限マナーはありますが。
将来について振り返る機会が多く、常に自分の立ち位置を再確認できる
インドに来ている日本人は何かしらの動機があるため、渡印動機を確認しあう機会が多々あります(来たばかりの今は特に)なぜインドにきたの?将来は?など、数回、数十回聞かれるごとに自分の腑に落ちていた像が少しずつ明確になったり、少しずつ変化したりします。振り返る機会があるというのはいいことだと思います。常に目的を忘れずに!
インドで生活してみて、今のわたしが思うこと
いつ何が起きるかわからないし(結婚、病気、けが、親の病気)、やっぱり今なのかなという気持ち。今と思ったら、やっぱり今ですね。特に女性は、ライフイベントを考えた時に、機会を逃して後悔したくないしそれを未来の子供に託したくもない。自分の人生なので。わがままできるときに、少し無茶しても可愛がられる20代のうちに。
正直、インドに転職してよかったと、インド渡航3か月時点では実感しています。次の記事では、仕事編のメリット・デメリットを渡航前と渡航後にどう感じたのか?ご紹介したいと思います。
▼第二弾仕事編メリット・デメリットはこちら▼
インド就職のメリット・デメリット – 渡航前と渡航後で感じたこと –