アフターコロナのインド生活|便利アプリ@北インド

以前インドに特化した便利なスマホアプリをご紹介しましたが、あれから5年、パンデミックを経て、インドのスマホアプリは更に進化しています。(過去記事:インド在住者必見!インド生活が圧倒的に快適になる便利なスマホアプリ3選

特に、経済の中心地であり、多国籍企業が集まるデリー、グルガオンを中心とした北インドエリアでは、その需要に応えるべく様々な便利アプリが普及しています。

本日はその中から、生活用品、食、医療など、日々の生活の中でよく使われている便利アプリ10選をご紹介致します。

 

生活用品から食材まで。スマホで簡単オーダー!ドアデリバリー

1.blinkit

インド デリバリー アプリ

生活用品のデリバリーサービスは、インド各地で普及してきていますが、このblinkitの素晴らしさは、謳い文句にもある「オーダーしてから10分で届く!」ところ。

取り扱い商品も幅広く、果物や野菜、肉魚などの生鮮品、食品、飲料水、日用消耗品、清掃用品、そしてコロナのセルフテストキットまでラインナップされています。

実際にグルガオンで使用してみましたが、10分とは言いませんが30分で商品を無事受領しました。

現在のサービスエリアは、Agra, Ahmedabad, Bengaluru, Chandigarh, Chennai, Delhi, Faridabad, HR-NCR, Hyderabad, Jaipur, Jalandhar, Kanpur, Kolkata, Lucknow, Mathura, Meerut, Mohali, Mumbai, Panchkula, Pune, UP-NCR。

2.DUNZO

インド デリバリー アプリ

DUNZOは、スーパー、薬局、レストランなどと提携しているため、配達エリアにあるお店を選んで、そこの商品のデリバリーが可能。

「Groceries & Essentials」「Restaurant」「Fruits & Vegetables」「Meat and Fish」などのカテゴリーに分かれています。

「Pet Supplies」は、ペットフードやおもちゃなどを取り扱う店で、「Gifts and Lifestyle」では本屋や花屋もあるため、突然パーティに誘われた際の花束のオーダーも心配ありません。

また、Pickup & Drop機能では、ユーザーが指定した場所から指定した品物(例えば書類や小包など何でも)を受け取り、指定した場所へと届けてくれる、日本のバイク便のようなサービスもあるのが特徴です。

 

食材に特化したフードデリバリー・サービス

3. MAIN DISH.in

インド フードデリバリー アプリ

日本人には嬉しい、ジャパニーズ・グロサリー・ショップMAIN DISH.in。

日本のお米、味噌、出汁各種から酒、醤油、みりん、麺つゆなどの調味料、納豆、こんにゃく、枝豆、お茶、スナック、缶詰等々、日本料理に必要な食材を幅広く取り揃えています。

他国の例外に漏れず、お値段は少し高めで、原産地は必ずしも日本だけではありませんが、インドで日本食材をオンラインで購入できるのはとてもありがたいです。

また、生鮮品の中に豚の薄切り肉があるところが日本食材店ならでは。

魚介類の中には、刺身用の魚、いくら、たらこ、うなぎ、冷凍シーフードミックスなど、以前では考えられなかった食材もホームデリバリーで手に入る時代になりました。

オーダーして1営業日で手元に届きます。

4. Fresh to home

インド フードデリバリー アプリ

肉魚などの生鮮品に特化したFresh to home。

魚は鯵、鰯、おおぼら、バス、カマス、アンチョビなど約15〜20 種類ほどあり、よく見るとShark(サメ)が混じっています。Super Tasty(超美味)とのカッコ書きがあるのが笑えます。

甲殻類のエビやカニ、イカもあり、殻取りなどの事前処理もオプションで対応可能です。

5. MEATIGO

インド デリバリー アプリ

名前の通り肉類が充実したサイトです。

チキンは、ホールチキン、胸肉、もも肉、ドラムスティック、ウィング、ひき肉など、用途に応じた部位が選べます。マトン(ヤギ肉)も、カレー用にカットされたもの、リブ、ひき肉、骨の有無など充実しています。

また、朝食のお供になりそうなハム、ソーセージ、サラミやチーズ。そして焼くだけのバーガー用パテがあるのも嬉しいですね。

あとは料理するだけ!というマリネートされた肉や魚も種類豊富です。スパイスを使ったインド風の味付けから、バーベキュー味、韓国風の豚のスライスも見られます。

そして珍しい一品としては、肉まんとピザまん。こちらも是非お試しください。

オーダーして数時間以内に届くところも嬉しい!(グルガオン在住者情報)

 

お家のトラブル解決アプリ!訪問サービスで突然の故障も安心

6. Urban Company

インド アプリ

インドでは家電の故障、電気や水回りのトラブルが多いのが現状です。それは品質の問題だけでなく、停電などによる不安定な電圧、建設時の施工の問題など様々な原因となる背景があります。

気温40度を超える真夏に、突然冷蔵庫が故障したら慌ててしまいますよね。

そんなお悩みを解決してくれるのが、Urban Company。

例えばAppliance Repair(家電修理)では、エアコン、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ギザ(湯沸かし器)、パソコンなど、修理したい製品を選び、必要なサービスを選択して予約をすると、担当スタッフを派遣してもらえるのです。

家の電気や水回りのトラブル、家具の破損なども、同様の手順で必要なサービスを予約します。

また、家の掃除やペストコントロール、壁の塗装、消毒・殺菌サービスもあり、家に関わるあらゆるトラブルやニーズに対応しています。

その他、自宅でのネイルやヘアサロン、スパ、アーユルヴェーダなどの施術の予約も可能です。技術者もアプリによってフィルタリングされており◎。

 

コロナ禍で劇的に進化した医療系アプリ!

7. Apollo247

インド コロナ アプリ

海外に住む際の不安のひとつは医療。一人暮らしでの突然の体調不良、子供の発熱など、病気や体調不良は予測ができないものです。

そこでオススメしたいのが、オンライン診察ができるApollo247。

母体となるApollo病院は、南アジア地域に数多くの病院を展開するヘルスケア企業で、タミルナドゥ州チェンナイを本拠とするアジア最大級のヘルスケア・プロバイダーです。

診察の際は、内科、小児科、皮膚科、耳鼻科、循環器系など必要な科を選び、プロフィールと共にリストアップされている医師の中から、希望の医師を選びます。ビデオコールによるオンライン診察か病院での診察かを選んで予約してください。

同サイトでは、処方箋が処方されアプリと契約している薬剤店舗にて受け取り、配送も可能です。

その他、血液検査、糖尿検査、尿検査などの予約も可能です。血液採取による検査などは、訪問採取サービスがあり、結果は後ほどメールやSNSで送信してもらえます。当然コロナのPCR検査にも対応しています。

 

エコを意識したタクシー配車サービスアプリ!

8.BluSmart

インド 配車 アプリ

前回ご紹介したOla CabsUberは、配車アプリとして既に定着していますが、最近他社とは違うコンセプトで注目を集め始めているのが、BluSmartです。

BluSmartは、インド初の電気自動車のみを使用した配車サービスで、現在デリー近郊を中心にチャージステーションの数も増量中。

大気汚染で有名なデリーNCR地域だからこそ、この環境に配慮したグリーンモビリティの必要性がこれから益々高まっていくと予想されます。

1.5-2.5時間以上前の予約が必須にはなりますが、他アプリでよくあるドライバーによる予約キャンセル防止対策として、ドライバー側のアプリにキャンセルボタンを搭載していない点、また事前予約制であるため利用状況に応じて金額が変わるということもなく、他社との大きな差別化をはかっています。

またBluSmartは、アセットライトモデルのため、ドライバーの経済的な負担を軽減。最低賃金の保証もあり、ドライバーは移動距離や支払い方法に左右されることがなく、労働環境にも配慮しています。

ユーザーがサービスに価値を与える斬新的な配車アプリ

9.inDriver

インド 配車 アプリ

inDriverは42か国600を超える街に展開する、カリフォルニアに本社を置く企業です。

このサービスの特徴は、ユーザーが自分の移動距離に対して価格設定をするという斬新なシステムにあります。

ユーザーのニーズに対してドライバーがオファーを受け入れたら、ユーザーはいくつかある候補の中から、車種、金額、所要時間などによって、ブッキングするドライバーを選択します。

ドライバーに対する評価も表示されているため、全ての選択肢はユーザーに与えられているのです。

inDriverの料金は、他社アプリ比平均9.5%割り安となっていますが、ドライバーは、ユーザーが設定した金額に上乗せした金額設定をしてオファーを出すこともできます。

そして支払いは、ユーザーとドライバー間で行われ、そこに仲介業者は挟んでいません。

 

インド政府が主導するデジタル決済システムUPI!

10. Google Pay(Gpay)/ Paytm / PhonePe

インド デジタル決済 アプリインド デジタル決済 アプリ

インド デジタル決済 アプリ

スマホから支払い・送金が簡単にできる小口決済インフラとして、2016年にインドで導入されたUPI(United Payments Interface)。日時を選ばず、スマホを使ってリアルタイムで銀行口座間送金が可能なこのシステムは、ロックダウンがしかれたコロナ禍に一気に普及が拡大しました。

代表的なアプリは、GooglePay(Gpay)やPaytm、PhonePeがあり、大型ショッピングモールやスーパーから、路上の野菜売りまで、幅広いヴェンダーがUPIによる支払いシステムを導入しています。最近では、各ショップとも複数のUPIに対応しています。

また、前述の食品アプリやタクシーアプリなどの決済も、これらのUPIと連動していて、クレジットカードや現金を使用する必要がなくなっています。

 

便利さの追求は、課題へのソリューション

インドでは、スマホの普及に始まり、様々なアプリが加速度的に増え続けています。この背景には、進まないインフラ整備、銀行口座を持たない低所得者、信頼のおけるサービスの不足など、生活の中に溢れる「不便さ」に対してIT技術によってソリューションを与えるという構造があります。

そこに、インド人のフットワークの軽さ、トライ・アンド・エラーのチャレンジ精神が掛け合わさることで、急速なデジタル化が実現、そして更に進化し続けているのです。

不便さと便利さ、そのコントラストが際立つのも、インドの面白いところですね。

アプリで移動の安全や時間管理、サービスの保証がされるようになり、私たち外国人にとっても、5年前と比べてデリーNCRの住みやすさは向上しました。一人でのインド生活に不安を感じている方も多いかと思いますが、テクノロジーの進化によって住みやすくなっているリアルを、是非体感してみてください。

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