皆さん、こんにちは。
先月21日の国際ヨガデーはいかがでしたか?
※「国際ヨガデー」についてもっと知りたい方はこちら【インド発・世界をつなぐイベント】インド 国際ヨガデー とは?
世界中の人々がヨガによってつながり自身の健康と向き合う充実した一日になったことでしょう。
このインド発祥のヨガイベントを機に、ヨガを生活の一部に取り入れるようになった方もたくさんいるのではないでしょうか。
さて、皆さんはヨガの本来の目的をご存知でしょうか。
今回はヨガの歴史やその魅力、あまり知られていないヨガとビジネスの関係性についてご紹介できればと思います。
インド発、ヨガって一体なに?
ヨガは古くは4000年前~2000年前。インド・インダス文明下のもとに生まれました。
サンスクリット語の『ユジュ』が語源です。
『ユジュ』とは牛、馬を車とつなぐ軛(くびき)という意味で、そこから、
心・体・魂を宇宙や神につなげるといった悟りを開くための修行法だったのです。
(※‘’悟りを開く‘’とは宗教ごとに諸説あります。)
悟りを開いた状態において人々は、自分のすべきことが理解でき、実際に行動できると考えられています。
仮にすべきことが理解できても実際に行動に移すのは難しいですよね、、、。
・日本にも古くからヨガは存在した?
806年(平安時代)頃、空海が唐より帰国した時代、日本に最初に 『瑜伽』(ゆが) としてヨガが伝わりました。
この『瑜伽』もユジュ同様、悟りを開くための修行法として取り入れられ、心を制御することが目的とされていました。
心と体の健康を目的とした現代のヨガとは少し認識が違いますよね。
・皆さんはヨガと聞いてまず何をイメージしますか?
さまざまな種類のポーズがある、健康・ダイエットに良い、特殊な呼吸法のもとで行う、
リラックスできる、中には瞑想を思い浮かべる人もいるでしょう。
どのイメージも正解でありヨガなのです。
ヨガには多くの流派があり、体を動かす事と同時に、瞑想や心理状態のコントロールを図る「ラジャヨガ」、奉仕精神を養う事を目的とした「カルマヨガ」、その中でも現在最も主流となっているヨガは、体のバランスを整える為の「ハタヨガ」と呼ばれるヨガです。
今回はこの中で、一番身近なハタヨガについて説明させていただきます。
・ハタヨガとは?

『ハ』は太陽のような陽を意味し、
『タ』は月のような陰を意味します。
これは、「動」と「静」、「吸う息」と「吐く息」など相対する2つのものを結び付け、バランスをとることを意味します。
ハタヨガは大きく分けて3つの要素から成り立っており、
① アーサナ(様々なポーズ)
② 呼吸法 (プラーナヤーマ)
③ 瞑想
この3つを日常生活に取り入れることによって、心身を解きほぐし、ストレスを解消させ、
常にいい心地でいることを可能にします。
①アーサナ(ポーズ)

ヨガと言えば!ですよね。
単にポーズと言ってもおよそ8000万種類以上あるともいわれているヨガのポーズ。
ポーズ名にはイメージや由来がそのまま用いられることが多く、主に以下の4つに分類できます。
- 形状を表すもの
三角のポーズ、頭立ちのポーズなど - 物の名前
舟のポーズ、弓のポーズなど - 動物や自然の名前
猫のポーズ、山のポーズ、三日月のポーズなど - インド神話の神様や人物の名前
戦士のポーズ、賢者のポーズなど
テレビや本で見るポーズはそのほんの一部に過ぎないんですね、、、。
ゆっくりそれぞれのポーズをとることで、
普段なかなか使うことのない筋肉までほぐすことが出来ます。
②呼吸法(プラーナヤーマ)

生きる上で当たり前のようにしている呼吸。
その回数は一日に2万回以上と言われています。
ただ空気を吸って吐くにも肺単体で行っているわけではありません。
肺周辺の筋肉(呼吸筋:横隔膜や腹筋群)がコントロールしていて、呼吸の仕方によって刺激される筋肉が変化し、体への影響も変わってもきます。
ヨガでは呼吸もポーズと同じく重要であり、
様々な呼吸方を目的やポーズによって使い分けます。
(参照:代表的なヨガの呼吸法11選!効果・方法まとめ)
特徴的なヨガの呼吸法は精神と肉体にメリットをもたらします。
<精神面>
呼吸は交感神経・副交感神経といった感情をコントロールする神経とも深く関わっています。
嬉しい時、リラックスしている時は深い呼吸になりやすいと言われており、落ち着きたい時に深呼吸したことありますよね。
反対に、悲しい時は呼吸は短く浅くなり、
怒っている時は浅く激しく不規則になったりします。
呼吸を整えることは心の乱れを抑え、感情をもコントロールすることに繋がっているのです。
<肉対面>
正しく深く呼吸することで、インナーマッスルを鍛えられるのと同時に、血液中の酸素量・血中のヘモグロビンが増え、身体の隅々まで新鮮な血液が送られることで血行が促進されます。
血行がよくなることで体内の老廃物の排出を促し、瘦せやすい体を作ることができ、加えて、
脳内の疲労物質を分解することで脳を活性化することにもつながります。
日々、意識せずに行なっている呼吸ですが、
意識して行なうだけでここまで様々な効果が得られるのです。
③瞑想

瞑想と聞くと目を閉じ雑念を消すことでリラックスするというイメージがあるかと思います。
何も考えないようにすることで脳へのストレスをなくし心身を落ち着かせるのが目的で、
脳がリラックスすることで、結果としてそれが身体のリラックスにも繋がるという仕組みです。
それに対し、ヨガにおける瞑想は少し違います。
ヨガではポーズや呼吸法を行なった後に、瞑想を行なうことで体内・外ともに完全なリラックスが得られるのです。
日々何かとストレスを感じることの多い現代において完全なリラックスを得られるのは貴重ですよね
…ヨガってすごい!
意外と知らない!?ヨガとビジネスの関係について
こんないいこと尽くめなヨガだからこそ、ここまで世界で広まり、親しまれているのです。もうお気づきでしょうが、
‘’ヨガ=ダイエットにいいストレッチ‘’というのは、様々な効果のほんの一部に過ぎないんです。
さらに、ヨガが一般的なストレッチと大きく違う点はヨガは体だけではなく、心もほぐしてくれる所。
最近では、厳しい状況下においても常に最高のパフォーマンスが求められるアスリートの間でも、ヨガをトレーニングの一貫として取り入れているという話は聞いたことがあると思います。
常に最高のパフォーマンスが求められるのはアスリートだけではありません、現代を生きるビジネスパーソンも同じではないでしょうか。
何かとストレスを感じることの多い現代。
短い睡眠時間・二日酔いなどの体調面の不調や、
人間関係・将来への不安などの精神面へのストレスと格闘しながら仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、常に最高のパフォーマンスを発揮するためには、心・体ともに鍛える必要があります。
今では多くのビジネスパーソンがヨガの必要性を認識し、取り入れ始めています。インドでも、出勤前の早朝にヨガや瞑想をしている方をよく目にします。日本人コミュニティでもインドでヨガの朝活をされているビジネスマンもいらっしゃいます。
インドだけではなく、欧米でも平日の早朝にも関わらず、ヨガスタジオは多くの起業家、外資系エリートで賑わっており、出勤する前に集中力を高める光景が増えています。
朝の短い時間を有効活用できるのもいいところ。
呼吸に合わせてさまざまなポーズをとりながら、心と体の調和を図り集中状態をつくる。
余計な情報・感情に惑わされないシンプルな脳をつくることは、膨大な情報にさらされる現代だからこそ、必要なのではないでしょうか。

『外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣:竹下雄真氏 著』――書店さんなどでお見かけの際は、ぜひお手に取ってみてください。
インド、グルガオンでヨガを教えてくれる教室
実際に、Palette編集部のあるインド、グルガオンにもたくさんのヨガ教室があります。日本人講師による教室や、インド人の教室、個人の講師を自宅に呼んでヨガを習うこともできます。インドでは、ヨガがより身近にあり、ワークバランスに取り入れやすい環境であることがインドで働くことの魅力の1つです。
グルガオンのヨガ教室を少しご紹介します。
VYOM wellness
日本語での受講が可能です。ハタヨガ、陰ヨガのコースがあり、指導者になるための資格を取得するコースもあります。ヨガだけでなく、アーユルベーダを学ぶクラスや、アーユルベーダのトリートメントコースもあります。
Namah Shivaya Yoga
こちらも日本人講師の在籍するヨガクラス。初心者向けクラスから資格取得のためのクラスもあります。
UrbanClap
このサイトはさまざまな人材リソースを手配できるサービスを提供しています。サービスの中に、Yogaの講師も含まれています。講師の性別、グループクラス、個人クラス、予算、時間から細かく選ぶことができます。UrbanClap内で、人材クオリティ・コントロールをしっかりしているので、安定した人材を派遣してくれます。英語でヨガクラスを受講されたいという方にもおすすめです。
インド人講師のグループレッスンでは、ワンレッスン300INR(約500円)くらいからレッスンを受けることもできことができます。この価格帯が、ヨガがインドで気軽に、そしてとても身近に生活に取り入れられる理由の1つでもあります。
まとめ
ヨガの魅力とその効果、伝わりましたでしょうか?今では、多くのヨガに関する本、ネット記事、YouTubeなど様々な媒体からヨガに関する情報を集めることが出来き、気軽に始めれます。
皆さんも朝・寝る前の少しの時間を有効活用してみませんか?
この記事を読んでヨガに少しでも興味を抱いて頂ければ幸いです。
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