ホーリー参加レポート | インド人と一緒にはじける!クレイジーな祭り

「ハッピーーー! ホーリーーーー!!!!」と街行く人みんなが叫んではカラフルな粉をかけあい、抱きつきあう、世界でもクレイジーな祭りとして有名なインドの祭り「ホーリー」とはいったいぜんたいどんな祭りなのでしょうか。

2023年は3月8日(水)がホーリー。国をあげての祝日です(インドは宗教ごとの祝日もあります)。

数日間は街の至るとことがカラフルになっていたり、緑や青や赤い色の顔をした人がなんてことない顔して電車に乗ってきたり、スーツを着ててもお構いなしに色粉をつけてきたり、普段とは違うインドを体験できます。

「ハッピーホーリー!」って言えば何でもあり!?そんなインド最大のお祭り「ホーリー」について、実際に参加した日本人のレポートをご紹介します。

※体験レポートは2017年のものです。日時などの最新情報は2023年2月24日に更新しています。

インド人にも大人気のホーリーってどんな祭り?

Holi(ホーリー)とは、どのようなお祭りなのでしょうか。

もともと「ホーリー」はインドやネパールなどのヒンドゥー教の国で行われていた祭りで、豊作祈願と春の訪れを祝うものでした。ちょうどインドに春が訪れる時期、日本の3月頃に毎年行われています。豊作祈願と春の到来の祝福という意味あいに加え、家に押し入ってくる悪霊を追い払う魔よけとしての儀式の要素も加わり、互いに粉や水をかけあうようになったのが始まりとされています。現代では、友人や近所の人と集まり、誰かれ構わずカラフルな粉や水をかけあい、祝いの時を皆で楽しむインド最大の祭りとして世界的に有名になりました。

またこの日は職業やお金、未だにインドに残るカースト制度といったものが全て取り払われ、通りがかる人は誰であれ、「ハッピーホーリー!」といって祭りを楽しめる、言うなればインドで最も人々が平等に同じ時間を楽しめる日であるとも言われています。地域によって盛り上がりに差はありますが、インド国内全土で行われており、海外からも多くの観光客がこのホーリーに合わせてインドへ訪れています。

今年のホーリー、開催時期は?

ホーリーは1年に1回、インド暦第11月、日本の3月頃の満月の日に行われます。2023年は3月8日(水)がホーリー。祭りは2日間に渡って行われ、1日目はホーリー、2日目はドゥルヘンディと呼ばれています。インド人はこの両日を「ホーリー」と呼んでいます。特に、祭りの山場、クライマックスとなるのは2日目の午前中。この日に向けて、多くの人々が数日前から色粉やを買い込んだり、色水を作って当日に備えます。

インドで最もクレイジーな祭り、ホーリー。
名前の由来は?

「ホーリー」という名前の由来は諸説あると言われていますが、最も有名なのがヒラニヤカシプ王の神話です。全ての人に自分が王であることを強要していたヒラニヤカシプ王は、ヴィシュヌ神を強く信仰している息子プラハラーダーに腹を立て殺害をしようと試みます。しかし、ヴィシュヌ神に守られた息子はなかなか死なず、王は最後の手段として火の中に放り込むことを考えます。決して燃えることがないと信じられていた妹のホリカに、息子を抱いて火の中に飛び込むよう命じます。

しかし王の予想とは裏腹に、燃えないと信じられていた妹のホリカだけが焼け死に、息子プラハラーダーは火傷一つなく助かります。

人々は、自分の身を投じてプラハラーダーを守ったホリカの死を悔やみ、大きな火を焚いてホリカの死を嘆いたそうです。

この神話の妹の名「ホリカ」から「ホーリー」という名がついたと言われています。これに由来してこの日の夜には大きな焚き火を行う地域もあるそうです。

インド在住日本人 | 2017年のホーリー参加レポート

2017年3月13日のホーリーに参加したインド在住日本人のレポートをご紹介します。デリーでも最も盛り上がるエリアと言われているJNU(Jawaharlal Nehru University)に足を運び、インド人の熱気を体験してきました。

前日までに用意しておくべきこと


・色粉や色水、水鉄砲などの準備:1週間くらい前から道路に露店などで色粉や水風船等が売られ始めます。当日までに購入して当日に備えましょう。なんと言ってもこれがないと始まりません。たくさんのグッズを持って武装して参戦するとかなり盛り上がります。

Amazonでも一通り入手可能です。

水風船

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▼使い方はこちら▼
https://www.youtube.com/watch?v=8FwzQLekl8M

色粉(非中毒性)

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水鉄砲

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※大人向けのデザインもたくさんあります!

・服装:全身が汚れるのは覚悟の上で。色粉や色水は洗ってもなかなか落ちないので、この日は朝から汚れても良い服や靴で外出することをオススメします。インド人や旅人などは事前にホーリー用にと真っ白な服を買い、全身がカラフルになっていく様子を楽しむことも多いようです。また、色粉を落とすためのコツとして、事前に髪から身体全体までオイルを塗っておくのが良いとのこと。ココナッツオイルやオリーブオイルを全身に塗ってから会場へ出向くと終わったあとに少し落とすのが楽になります。

・持ち物:多くの人が一挙に集まるホーリーでは、盗難などを避けるためにも貴重品はできる限り最小限にするべきです。カメラや携帯はジップロックなどビニール袋で覆って。Palette 編集部スタッフはスマホのカバーに500ルピーを2枚だけ挟みこみ、財布は置いてでかけました!

・交通網:ホーリー当日は公共交通機関などは動かないこともあります。(※2017年のホーリー当日は、デリーメトロは終日動いていませんでした。)事前に目的地へ向かう車やタクシーを手配しておくと良いでしょう。服を汚しすぎるとタクシーのドライバーには苦い顔をされるので注意。

・食材の購入:ホーリー当日は、朝からスーパーやレストランなどほとんどのお店が閉まっています。店によっては夕方頃から開店するところもありますが、必要なものは前日までに購入しておくと良いでしょう。

今年のホーリー、どこで楽しむ?おすすめエリア(激戦区)

デリー・ヴリンダーヴァン・マトゥーラ・バラナシがおすすめ!

ホーリーは、南インドより比較的北インドで盛り上がるお祭りと言われています。近所の人同士が家の前の道路で色粉をかけあったり、インドの至る所で楽しめますが、本気のホーリーを体験してみたいという人はぜひ激戦区に行くことをおすすめします。各地からこの日に合わせて激戦区へ訪れる人もいるほど、人気のエリアの盛り上がりは必見です。この時期に合わせてインド渡航を予定される方は、ホテルや航空券の手配はお早めに。

昨年のマトゥーラのホーリーの様子はこちら!
https://twitter.com/kimiwakaraage/status/1504671956251004928?s=20&t=luZGPwFhW8DvDtbP_XgIoQ

ホーリーおすすめエリア(初心者向け)

安全にホーリーをちょっと覗いてみたい、という方には、デリーやグルガオン地区にある集合住宅内やホテル内などのイベントがオススメです。

日本人が多く住むグルガオンの集合住宅、Park Placeでは、毎年敷地内でホーリーイベントが開催されています。家族や友人と気軽に参加できそうです。

写真で見る2017 Holi

デリーの中でも激戦区と言われているJNU(Jawaharlal Nehru University)のホーリーに参加した時の様子。学生たちの参加が多い会場からは、一際熱気を感じます。

朝10時頃から色粉や色水を抱えたインド人や外国人観光客が集まります。


通りすかる人みんなに「ハッピーホーリー!」と言って、互いに色粉をかけあいます。祭り序盤は笑顔で控え目に塗り合いますが、だんだんとその勢いは増し、四方八方から不意に粉が飛んでくるので気が抜けません。塗られたら塗り返す、がこの祭りの礼儀のようです。

外国人は何もしていなくても目立つので標的になりやすい。次から次へと人が寄ってきて、色粉をかけられました。


盛り上がりが最高潮に達すると、色粉だけだったのが、水や泥のかけ合いになったりもします。クレイジーなインドの祭りホーリーの真骨頂を体験できます。


カラフルな粉と水と泥がミックスされて、なんとも言えない仕上がりになります。


インド人のホーリーでの盛り上がりや熱気からは、ホーリーへの愛が感じられます。

まとめ

なぜホーリーはインドで根強い人気を誇る祭りなのか?

カーストや宗教など、何かと制限の多い普段のインド社会では味わうことのできない、“非日常”に人気の理由があるのではないでしょうか。身分や性別や職業による格差に苦しんでいる人にとって、この日はインドで唯一皆が平等になれる日、つまりは、同じ祭りの楽しさを等しく味わうことのできる日であると言えます。隔たりのある人同士が、誰彼構わず色粉や泥を投げ合うクレイジーな非日常は、インドの人々の年に一度の楽しみになっています。

インドのホーリーは世界各地に

近年日本を初め世界各地で”Color Run”や”Color Me Rad”といった「カラー×エンターテイメント」のイベントが人気を集めています。これらの元祖はほかでもないこのインドのホーリーなのです。世界でもクレイジーな祭りとして有名なホーリー。ぜひ、この時期のインドでクレイジーな祭りホーリーに参加し年に一度のクレイジーなインドを味わってみてはどうでしょうか。

[出典]

Holi-Holi Day, Holi 2017, Holi Festival India

Holi Festival JAPAN

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