インドでスマートフォンは使えるの!?そうです、使えるのです。むしろ、日本よりスマホ文化・スマホアプリの利用がインド人の生活に浸透しているといっても過言ではありません。
2016年に米アプリ市場調査会社アップアニーが示したデータによると、インドは携帯電話向けに開発されたアプリの年間ダウンロード数が世界4位であったとの結果が示されています。なんとその数、前年比92%増の77億回。世界1位の中国の490億回(前年比29%増)にはまだまだ及びませんが、その伸び率は相当なもので、インド人の生活に「スマホアプリ」が当たり前のものとして浸透してきていることがうかがえますね。この背景には、スマホが低価格で手に入るようになったことや、インフラの整備、若年層の増加などにより、スマホを所有する人自体が増加しているということがあげられます。
では、そんなアプリ大国インドでは、実際にどのようなアプリが使われているのでしょうか?
第2弾!インドでおすすめのスマホアプリ3選
本日は日本ではあまりなじみがないが、インドではあたりまえ!ダウンロードしておけばインド生活がより快適になるスマホアプリを3つご紹介します。ぜひ、以前1.Zomato、2.Ola cab、3.Grofersについてご紹介した記事インド在住者必見!インド生活が圧倒的に快適になる便利なスマホアプリ3選とあわせてお読み下さい!
Paytm
出典:https://paytm.com/
Paytm(ペイティーエム)とはインド最大の電子決済サービスです。インドのクレジットカードや銀行口座を持たなくても、アプリ上にお金をチャージするだけで、スマホひとつで支払いやオンライン決済が行えます。インド国内のPaytmのマークがあるところでならどこでもこのアプリの利用が可能です。例えば、レストランや映画館、タクシーの配車など多くの場面で使えます。ローカルのマーケットや個人商店など小さな店舗でも電子マネーが導入されているケースが多く、Paytmの利用者数は約1.2億人に及んでいます。
- 使用方法
商品を購入したあとの支払いに移ります。支払い方法は+Payを選択して、各店舗に設置されているPaytmのQRコードを読み取りそのコード先に支払い金額と相手先の携帯番号を入力、送金をするというシステムです。わずか1,2分で支払いが完了します。また、ネットショッピングでの決済や電気などの公共料金の支払い、またPaytmに登録している人同士での送金も可能なので、仕組みを理解したら生活の多くの場面で役立ちます。
少しネックなのが、インド国内では多くの場面で日本発行のクレジットカードが利用できないということです。このPaytmのチャージも同様、インドのクレジットカードまたはインドに銀行口座がないとで利用できないと聞く場面も多くあります。ちなみに筆者は、日本のVISAクレジットカードではエラーが表示され、海外でキャッシング可能なVISA Debit Cardを利用してみたらチャージができました!ぜひ、インドに銀行口座がないからと諦めずにダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。
- なぜ流行しているのか
Pick my laudry
出典:http://pickmylaundry.in/blog/
Pick My Laundryは北インドで流行っているクリーニングがデリバリーできるスマホアプリです。現在はデリー・グルガオン・ノイダ・インディラプラムの4つの地域で主に利用されています。自宅や職場からアプリ上でクリーニングの申し込みをすれば、自宅まで洗濯物を取りに来て、そしてクリーニング後も配達をしてくれるというなんとも便利なアプリです。
クリーニングする物の種類にもよりますが、大体2~3日で洗濯から乾燥、アイロンがけまでして配達をしてくれます。また配達日時や時間を細かく指定できるので、自分の生活リズムに合わせて利用ができるのがとても便利な点です。
- 使用方法
洗濯物を取りに来たら、量を測り、配達時間の確認・サインの記入といった手続きをして完了です。かかる時間はわずか5分ほど!あとは届けに来てくれるのを待つだけというなんとも簡単なシステムです。クレジットカード払いと現金払いと、支払い方法が選択可能なのでインドに口座がない人でも安心して利用できます。
筆者が初めて利用したときは、その旨を伝えたらミニマムチャージ(最低課金額)が200ルピーであることやクリーニングにかかる日数など、とても丁寧に説明をしてくれました。また家に到着する5分前にメールで連絡が入ったりととても丁寧な対応が整っている印象です。
- 価格
ワイシャツ 79ルピー(132円)
ジャケット 150ルピー(251円)
ワンピース 140ルピー(234円)
近所のクリーニング屋に持っていってもワイシャツ1枚70~100ルピーくらいの価格がするので、家まで配達があってこの価格はなかなかお手ごろですね。
- なぜ流行しているのか
また、Eco-Friendlyという名で従来の3分の1の水の量で回る洗濯機を導入した店舗と提携したりと、環境にも配慮したアプリとなっています。
Fresh To Home
出典:https://www.freshtohome.com/
Fresh To Homeはインド国内での食材のオンラインデリバリーサービスです。インドではGrofersやSwiggyなどいくつか有名な食材のオンラインデリバリーサービスがありますが、Fresh To Homeは特に新鮮な魚や魚介類・肉に限定したデリバリーサービスを行っています。
最もすばらしいのが、インドの沿岸部で24時間以内に獲れた、とれたての魚や魚介類、また鶏肉や羊肉などを直接家まで配達してくれるというところです。広大なインドでは海が遠い地域が多く、とれたての新鮮な食材が手に入る地域が限られていました。でもいまでは、このアプリの利用により、内陸部でも新鮮な食材を手に入れることができるようになっているのです。
- 使用方法
- 価格
にしん 49ルピー/500g(82円)
まぐろ 165ルピー/500g(277円)
鶏肉 132ルピー/500g(221円)
- なぜ流行しているのか
ローカルなマーケットなどで売られている魚や肉は、保管の仕方やさばき方が気になって購入するのをためらってしまう…、そのような日本人の在住者の方にも、新鮮さが補償され、なおかつパッキングされた状態で家まで配達してくれるシステムがあるのはとても心強いですよね。そのような人にもぜひ、利用してほしい便利なアプリです。
まとめ
今回1.Paytm、2.Pick My Laundry、 3.Fresh My Homeと3つのアプリについて説明してきましたがどうでしょうか。世界中で毎年次から次へと新しいアプリが出てきていますが、インド国内でもその高いIT技術を駆使して独自のサービスを展開するアプリがどんどん開発されています。それがスマホの価格低下と若者の増加と相まって、国民に広く浸透していっているのです。
本当にここインドで、現地の友達にオススメのアプリは?と聞くと、なかなか日本では見かけないおもしろい工夫がされたアプリを教えてくれます。いろいろなアプリに共通して"Make Lives Simpler"「生活をシンプルに」という意思がうかがえますね。生活の中で工夫できる部分にITの力を借り、余った時間を仕事や趣味に回す。インドでの生活にはそのような工夫がいたるところで見られるのです。アプリダウンロード数が2020年には201億回に拡大すると見込まれているインド。今後ますますインド国内でのアプリには注目です!
また、ここに紹介してきたアプリは全て無料でダウンロード可能なものです。インド在住の方も、これからインドへ訪れる方も、インド生活をより快適にするのにこのようなアプリを利用してみるのをオススメします。
合わせて読みたい記事はこちら→インド在住者必見!インド生活が圧倒的に快適になる便利なスマホアプリ3選
※為替レートは2017年2月9日現在:1ルピー=1.676円を参考
出典:
http://pickmylaundry.in/
https://japan.cnet.com/article/35083620/
https://www.freshtohome.com/
https://paytm.com/