インドホワイトカラー人材紹介市場の動向 【2021 年 10 月~12 月】

インド ホワイトカラー 動向

企業の採用意欲は高まるものの、売り手市場の影響により採用活動が長期化

JAC RecruitmentIndia小牧

JAC Recruitment
インド法人社長
小牧 一雄

インドはコロナウイルスの感染状況の改善により行動規制が大幅に緩和されました。感染第 2 波の落ち込みからの経済回復局面が続いており、特に四輪、二輪などの製造業、サービス業、小売業の回復が顕著で第 2 波の落ち込みから改善に転じています。足元ではコロナ前の水準まで回復し、経済活動も正常化し始めています。

しかし、経済は回復傾向にあり需要はあるものの、半導体不足により自動車の販売に影響を及ぼすなど不安要素が残る状況が続いています。

企業の採用動向

コロナウイルスの新規感染者数が落ち着き、一時帰国していた日本人もインドに戻り、これまで保留していた採用活動が一気に活発化しました。製造業だけでなく、会計コンサルやサービス関連の業種なども採用強化し始めるなど新型コロナ前に近い採用状況に戻りました。特に営業職などでは増員の動きはあるものの、同業界で雄経験者かつ英語力を持つ人材が複数の内定を受け、内定を出すものの辞退されるなど採用が長期化する企業が散見されました。

また、駐在員の数を減らす企業も少しづつ増えてきており、経理責任者や営業マネージャーといったマネジメント層を現地採用に切り替える企業の動きも出始めています。

求職者の動向

インド就業を目指す候補者は英語を使える環境や経済成長の著しい環境に身を置きたいなど目的が明確な候補者が多く、コロナ渦では転職活動を控えていたものの、感染者数が落ち着き始めたタイミングで活動を再開する候補者が増加傾向にあります。一方でインドがコロナの影響を大きく受けた印象を持っている候補者もおり、インド就業にまだ抵抗を持っている候補者が一定数存在します。

そのため、優秀な人材の採用にはコロナの状況、インドの就業環境、仕事内容、目標値、習得できる経験などを転職エージェントと密にコミュニケーションを取りながら、候補者に正確な情報提供をタイムリーに行うことが求めまれています。

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