【海外就職】子供の教育のため、国家キャリアからインド現地採用へのキャリアシフト

エイブル インド インタビュー

やってまいりました!「インドで働く人」インタビューシリーズ。今回は、2019年8月より現地採用としてABLE NWニューデリー店(エイブル)で働く吉田 貴之(よしだ たかゆき)さんにお話をお伺いしました。

Palette編集部
インドで現地採用を決めた理由はなんですか?
子供の教育の為です。これからの社会では、必要な英語力や異文化コミュニケーション能力を若いうちに学ぶことが重要であると考えております。しかし、子供三人をインターナショナルスクールに通わせるとなると日本の場合、年間600万円以上かかってしまいます。

現地採用として海外で働きながら子供をインターナショナルスクールに通わせられる選択を考え、インドで働くことを決めました。



Palette編集部
インドに来て驚いたことはありますか?
シェアする文化です。インドではとにかくなんでもシェアをします。
インドで働きはじめの頃、同僚のランチを食べさせてもらい美味しいと伝えたところ、それから毎日、自分の分も多めに持ってきてくれるようになりました。(笑)

そうは言ってもインド料理と日本料理の違いは大きいので、最近は少し飽きてしまいそれを伝えたのですが、相変わらず毎日チャパティを自分のためにつくってきてくれます。(笑)

また、自分がインドで買ったクッキーを同僚にあげた際、その一枚のクッキーを数人でかけらにわけて食べたり、ホテルに泊まった際
ホテルのオーナーがリビングにいた全員をいきなりランチに招待したりと、インドでは、日本にはないシェアする文化を日々感じることができます。

Palette編集部
現在の仕事内容を具体的に教えてください。
日本人のお客様に対し、インドで暮らしやすいお住まいやレストラン、オフィスをご提供しております。
お客様のご要望に応じて物件情報を収集し、最適な物件をご紹介するよう努めております。



Palette編集部
インド就職におけるメリットは?
子どもに英語教育をさせたい親からの視点ではございますが、なによりインターナショナルスクール費が安いというのがメリットだと思っております。

物価自体は日本人が満足して暮らせるクオリティとなるとそこまで安くはありませんが、インターナショナルスクール費は他国に比べ、非常に安いと感じています。

私の子どもたちはインドのインターナショナルスクールといっても、施設や先生たちの質はかなり満足できるレベルの中ではかなり安い学校に通っており、不慣れな環境の中で大変有意義に生活しているようです。
科目ごとに学年を変えてもらえたり、ヒンディー語の授業のときは他の学年の授業を受けさせてもらえるなど、かなり融通を利かせてもらっております。

もちろんインドで英語を学ぶことについては、マイナスにお考えの方も多いと思います。
インドの英語はいわゆるヒングリッシュと呼ばれ、欧米の英語とは異なるのですが、アメリカで英語を学んだからオーストラリア人とスムーズに意思疎通ができるかというとそれも困難な場合があると伺っております。

したがいまして、まずはとりあえず英語脳を作り、また、自分の言葉が通じない国で生活するタフさを経験させることに意味があると思ってインドに参りました。

Palette編集部
インド就職におけるデメリットは?
日本だと絶対にありえないレベルでインド人とは感覚が異なるため、少しいらいらしてしまう場面が数多く発生します。

お客様に物件をご案内する際に、実はこの物件はもう決まってしまっていたということを現地で言われたり、待ち合わせ時間に物件のオーナーがいないからカギがない、オーナーは何をしてるんだと尋ねると今ランチ食べているなど、自分ひとりなら我慢できても、お客様がいる場面でそれはないだろうというタイムロスが毎回毎回発生します。
早くインド人の性格に慣れ、自分を変えていかなければいけないと言い聞かせて日々を過ごしております。

Palette編集部
今後のキャリアプランは?
今後、ビジネスの世界で生き残るための個性を出していくために現在やっているマーケティングを伸ばしていきたいと考えております。具体的に言いますと、実はインドでの生活を考えられている方向けにYoutubeチャネルをやっておりまして、弊社エイブルの取り扱い物件やインドでの生活に関する動画を挙げております。Youtubeでの物件紹介というと珍しく思われるかもしれませんが、べトナムでの他社による先例もあり、私としましても、これからそちらを伸ばしていきたいと考えております。

Palette編集部
インド就職を考えている方に一言
ここでは食事、住環境、仕事など全ての場面で自分をインドに合わせる必要がございます。
まずは2~3週間ほどインドに旅行に来られてみて、無事に生きていけるかどうか、入念に下見をされてみられることをお勧めいたします。
私は事前に3週間下見をしてインド就職を決断しましたが、少し覚悟が甘かったような気がします。

逆に考えれば、日本で生まれ育った私がインドの環境に対応できていないだけなのかもしれません。
帯同で来ておりますからどうしても親目線になってしまいますが、子どもの世代の日本を考えていくうえで、異文化を許容し、環境の変化に適応することができるというのは一つ求められる能力だと思っています。

インドに来て3ヶ月の今現在、まだインドの生活は私にとっては辛いものですが、なんとか家族で支えあい、あえて辛い生活に耐えることで、ここでの生活が後々いい経験だったと振り返られるときがくるのを信じ、家族の先を見据えた生活を送っているつもりです。

辛いことも多いですが、インドでの経験はきっとあなたの役に立つと思います。
しっかり覚悟を決めてインドにお越しください。


編集後記

皆様いかがでしたでしょうか。
実は吉田さん、インドに来る前は国土交通省でキャリア組としてご活躍されていたそうです。
キャリアを捨ててまで家族帯同でいらっしゃっている吉田さんのインタビューを通して、単身でインドに来ている方とは違った視点での考えをお伝えできたと思います。

インドでお部屋探しをしたいという方は、是非下記連絡先よりお問い合わせください。

エイブルインド 会社情報
ホームページ  https://www.able-nw.com/new-delhi/
電話でのお問い合せ
日本から         +91-124-4088-359
インド国内から   124-4088-359

自分が育った国とは違う国で生活することは、もちろん簡単なことではありませんが自分の文化や考えと違ったものを知るという点では非常にいい経験であると思います。

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