予習すれば楽しさが変わる!デリー近郊の観光地5選!

広大な土地を持ち、魅力的な都市が多いインド。その中でも、首都デリーにある1日で行ける場所、さらには週末の数日間だけで行けてしまう観光場所の行く前に知っておきたい情報をまとめました!ぜひとも知っておきたい情報をここで抑え、より良い観光にしましせんか?

ニューデリー付近には見所がたくさん!

首都デリーってどっか見所あるの?と思う方もいるでしょう。モールでショッピングが出来て、マーケットも楽しめるデリーにも是非行っておくべき場所はたくさんあります。そこへ行く前にちょっと知っていたらより実物を見て楽しめるような情報をまとめました。

実は造った人物はフマユーンではない?!

「インドといえば思い浮かぶのはタージマハル!」そういった方が多いと思います。しかし、デリーを訪れたからには絶対にはずせない観光名所がフマユーン廟です。


実はフマユーン廟とは、16世紀のムガル帝国第2代皇帝・フマユーンが建てたものではありません。建物の名前だけを聞くと、そう思わないかも知れません。実はフマユーンの死を嘆き悲しんだ王妃ハージ・ベグムが造った、ヤムナ川の畔に愛する夫の棺を収めるための墓のことなのです。

芸術を愛した夫フマユーンに捧げるため、廟はペルシア美術とインド美術の粋を集めて建設されました。また、フマユーンはイスラム教徒であり、さらに当時、科学と芸術の最先端は中東にあったため、ペルシアの華麗な庭園文化が導入されたのです。一方で、ムガル帝国は当時、他宗教に寛容な政策を採っていたため、インド土着の装飾も多分に取り入れているのです。 こうしてフマユーン廟は「ムガル美術」と呼ばれる新しい芸術様式を生み出します。着工から約9年という歳月を経て完成を迎えました。
  • 住所:East Nizamudhin | Opp Nizamuddin Mosque, New Delhi 110 013, India
  • 滞在時間の目安: 1-2 時間
  • 入場料: 250ルピー
  • アクセス: メトロ バイオレットライン JLN Stadiumからオート リクシャーで約10分

 なんとインドにも凱旋門があった?!

フランス・パリの凱旋門は写真でも見たことはある人が多いのではないでしょうか?それとよく似たものが実はインドにもあるんです!


凱旋門によく似たインディアンゲートと呼ばれるこのインド門。このインド門の壁面には戦没者の名前が約1万以上刻まれています。パリの凱旋門を基にイギリス人のエドウィン・ラッチェンスいう人物によって設計されたモニュメントで、英国植民地兵として第一次世界大戦で戦死したイギリス領インド帝国の兵士(約8万5千人)を追悼するために造られました。

アーチの高さはなんと42m。このインド門を中心に東西に伸びるラージパト通りにより東端のインド門と西端の大統領官邸が結ばれています。また、門の下には、「アマル ジャワン ジョーティ」という、さまざまな戦争で命を落とした無名戦士をしのぶ、「永遠の火」という火が灯されています。

門に近づくにつれて、だんだんとその迫力が増してきます。インド門の周辺の道路はインドとは思えないくらいきれいに整備されおり、さらには近くには芝の公園があるのでゆっくりと休憩することも出来ます。
  • 住所:Near Connaught Place New Delhi, New Delhi 110001, India
  • 入場料: 無料
  • アクセス:コンノートプレイスからオートリクシャーで約10分

 高等技術が生み出したクトゥブミナール!

「勝利の塔」。そう呼ばれるのが、世界遺産でインド最古のイスラーム遺跡群であるクトゥブ・ミナールです。


1993年に世界文化遺産に指定されたクトゥブ・ミナール。「ミナ-ル」とは塔を意味しています。1192年、後に奴隷王朝を打ち立てるクトゥブ・ウッディーン・アイバクが、北インドを制圧した勝利の記念に建立しました。主に、赤砂岩によって構成されているため、夕暮れの光を受けるととくに美しい見られます。写真を見ただけでは、パッと見ただの塔じゃないかと感じる人もいるかもしれません。

しかし、遺跡をよく見ると細かい彫刻が施されていて驚きます。五層からなる塔で、外壁にはコーランの文句を図案化した彫刻が刻まれています。実は高さはなんと72.5mもあり圧倒されるでしょう。しかし事故以前の高さは100メートルを超えていたとされています。この塔はただ単に高いというわけではなく、イタリアにあるピサの斜塔のように少し斜めに造られてます。1192年に建立されたということで、今から800年以上も前に建築されたと考えると、当時の技術力の高さがうかがえるでしょう。さらに、遺跡の中庭には4世紀のグプタ朝時代に100%に近い純度の鉄で造られたとされる鉄柱が、いまも錆びずに残っています。こちらはなんと今から約1500年も前に建築されたものなのです。
  • 住所:Mahrauli, New Delhi 11008, India
  • 滞在時間の目安: 2-3 時間
  • 入場料: 500ルピー
  • アクセス:メトロ イエローライン Qutab Minarからオート リクシャーで約10分

アグラにあるのはあの有名な世界遺産!

ここに行かずにインドに来たとは言えない!タージマハル!

インドで人気ナンバーワンであるのはもちろんのこと、世界の中でも人気が高い、世界遺産「タージマハル」。圧倒的な美しさ、荘厳な姿、インドに来たなら誰もが一度は訪れておきたい場所でしょう。


デリーからはバスやタクシー電車で約3~4時間かかるアグラという都市にタージマハルはあります。タージ・マハルは1654年、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建立されました。先に述べたフマユーン廟と同じくお墓であり、彼の愛妻ムムターズ・マハルのためのものです。後にシャー・ジャハーンは、息子アウラングセーブによってアグラ城の一室に幽閉され、その部屋の窓からタージ・マハルを眺めながら余生を送りました。完成まで約20年かかったといわれていますが、タージ・マハル建築のため、イスラム世界から名声ある建築家・工芸家を集めました。その職人はペルシャ・アラブ・ヨーロッパから2万人も集めたそうです。

タージマハルは、ムガル美術の最高傑作と称されています。基本設計は、ムガル帝国の墓廟方式の伝統を踏襲しています。しかし、フマーユーンの廟とは異なる点もあります。フマユーン廟が正方形の庭園の中心に廟堂があり、四方のどの門から入っても同じ景色が目前に広がるように設計されています。それに対し、長方形構造と墓廟を北の端に配したタージ・マハルはこの例に倣っていないのです。

インドの世界遺産として、多くの人に知られているタージマハルですが、2007年には新・世界七不思議というものに選出されています。写真では見たことがある人でも、やはり生で見るとの感動は大きいはずです。完璧なまでの左右対称な造り、真っ白な大理石を使用した美しさは息を呑むほどです。また、朝日や夕日とセットで観賞することでさらに美しさが増すはずです。
  • 住所:Agra 282001, India
  • 滞在時間の目安: 1-2 時間
  • 入場料: 1000ルピー
  • アクセス:アグラまでデリーから電車またはバスで約4時間

ヨガの聖地リシュケシュ!あのビートルズも修行していた?!

インドといえば?そう、ヨガで有名ですよね?インドでヨガの聖地と呼ばれる場所があります。それがリシュケシュです。ヨガ好きの方はもちろんご存知の方も多いでしょう。しかし、インドに興味があってもリシュケシュは知らないという方は意外と多いのではないでしょうか?そんなリシュケシュをご紹介します!


ヨガの聖地リシュケシュ。デリーからは電車やバスを利用して約6時間ほどで行くことが出来ます。少し遠いかもしれませんが、本場でヨガを体験出来るのはきっといい経験になると思います。たくさんのヨガ教室があるので、見つけるのは簡単です。リシュケシュは外国人にも有名で、ヨガをやるためにリシュケシュにくる外国人も多いです。ヨガ好きにはヨガだけして過ごすことが出来る至福の時間が待っています。

実はリシュケシュは1960年代にビートルズがこの地を訪れヨガの修行をしたことでも知られているんです。彼らは、ガンジス川のほとりにある小高い森の中にあるアシュラム(ヨガ道場)に滞在し、1日5時間以上の瞑想をしながら多くの曲を生みました。諸説ありますが、食事が合わなかったリンゴ夫妻は2週間で、ポールは3週間で、ジョンとジョージは1ヶ月半でこの地を後にしたと言われています。やはり、イギリス人の舌にインド料理は合っていなかったのでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?タージマハルはもちろんですが、インドにはその他にも多くの魅力的な観光場所があります。また、それぞれが独自の強い歴史的や人物的な背景がある場所ばかり。ただ行って、建造物を見るのも勿論ですが、その場所の背景や歴史などを知った上で、足を運んでみるのはいかがでしょうか?

今回ご紹介したのは、日帰りや休日の数日で行ける場所のみですが、ぜひ、仕事のリフレッシュに興味を持った場所へ足を運んで、自分の目で見て、インドライフをさらに充実させませんか?

 

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