2019年も多くの方が、海外転職をはたし、現地採用としてインドでの就職を実現されました。とはいえ、まだまだ日本ではメジャーではないインド就職について、具体的な現地採用の動向を、スライドで視覚的に分かり易くまとめました!
早速、詳しく見て行きたいと思います!
※今回使用致しましたデータは、Paletteを運営しておりますJAC Recruitment India が2019年に独自に集積したものから傾向を導き出しています。また、比較データには2018年のデータを使用しています。
2019年、インド就職を目指した人たちは?
今回は、どんな人たちがインド就職を目指していたのか、見て行きます。2018年は2016年比54%増と、インド就職希望者が大幅に増えた年になりましたが、2019年はどうだったのでしょうか。
実際に数字を出してみたところ、昨対比で20%インド就職を希望する人が減少していることがわかりました。
日本での人手不足による採用熱の高まりや、ベトナムを初めとしたより住みやすく英語のハードルが低くイメージが付きやすい国での海外就職が増えたという原因が考えられます。
では、その中でもインドを目指した方たちはどのような理由で、インド就職を目指していたのでしょうか?
2019年も変わらず、働くことに重きを置き海外就職を目指す方が多くいらっしゃいました。急激に成長しているインド市場におけるビジネスポテンシャルに惹かれてインド就職を目指す方、また世界で通用する人材として、海外かつ英語圏でのビジネス経験値を高めることなどを目的にされています。
従来は、インドに滞在経験のある方がインド就職希望者の多くを占めていましたが、最近では、インドを訪問したことは無いけれども、現地採用のインドでの活躍動向をメディアや友人から見聞きして興味を持たれる方も増えてきました。
また、ここ数年インド現地採用の次のキャリアとして、駐在採用や起業、他国にて拠点立上の機会が増加したことで、インド現地採用就職を一つのキャリアパスと捉え、具体的な”その先”のキャリアを見据えてインド就職をされた方もいらっしゃいます。
インドでの居住を目的としてインド就職を決められる方についても昨年同様3割ほどでした。恋人がインド人で、これからインドに住むことになっているという方や、ヨガ、アーユルヴェーダなどインド発祥のカルチャーを極めたい方など、インド特有の魅力に惚れ込みインドに居住されたいという方はまだまだ一定数いらっしゃいます。
次は、インド就職希望者の男女比率を見て行きましょう。
2019年なんと、男女比は再び変化しインド就職を目指す人の割合は、男性よりも女性が多くなっていました!
インドは危険な国だから女性一人で住む人なんていないのでは?と思う方もいらっしゃると思いますがインド就職を希望された方の半数以上を女性が占めていました。
中にはインド人の方とご結婚されており、かつ自身のキャリアを継続する手段として現地採用を選択される方もいらっしゃいました。
さて、インドを目指す方の年齢分布はどうなっているでしょうか?
2018年までは20代、30代が高い割合を占めていましたが、2019年はインドで転職を目指す方の半数を30代、40代が占めるという結果となりました。割合も2018年と比較して30代の方は32%から35%、40代の方は13%から19%と増加していることがわかります。
これまでの海外での経験を活かされたいという方や、かつてインド旅行・赴任されていた方が再度刺激的なインドでチャレンジしたい、定年後の海外就職への再チャレンジをしたいなど、意欲的にキャリアチャレンジ・キャリアアップをされる30代、40代以上の方が増えています。
また、インドでは、現地拠点立上責任者の求人や管理職・工場長などの現地採用の求人も増えており、求人母数の増加も理由の一つに上げられるでしょう。
2019年、インド就職希望者動向まとめ
これまで「海外就職」において、インドという選択肢はマイノリティでしたが、堅調に増加を遂げる理由はなんなんでしょうか?ここでは、大きく3つ!- 景気減速に関わらず候補者のインド熱は継続
理由としては、外国からのインド投資の減少、銀行の貸し渋り、GDPの過半数を占める個人消費が落ち込みによる、これまでインド市場の盛り上がりを底支えしてきた国内の自動車販売が減少など、さまざまな要因が影響を与え、インド市場の流動性が鈍化したことが上げられます。
しかし、景気が減速したといえど、2019年の実質GDP成長率は約5%着地となり、日本と比較すると依然高い数値です。2050年にはインドが世界の中心になっている。とも言われるように、インド市場における潜在マーケットは限りなく高く、長期的に見ればインドの経済成長はこれまでよりも大きく伸びると期待されており、世界が引き続き注目している市場です。
インド就職を希望される方は、インドのIT産業や製造業における高いポテンシャル、個としても多様性・包括性に優れた高い人材に注目し、インドで働くことで得るものがあると考えられており、一時的な景気停滞にはさほど囚われず、インド就職を目指す方が一定数いました。
- 人材不足が深刻な日本や他国での採用が活発化し、絶対数は減少
現在、人材不足と言われている日本ですが、主に必要とされているのはグローバルに活躍できる人材です。インド就職希望者の中には今後もグローバル人材の需要が益々増加していくことを予測して、海外での就業経験を活かして活躍することを目指している方も多くいらっしゃいます。
- 新規進出案件やコンサル案件の求人案件と応募者増加
このような求人の多様化、前向きでキャリア志向の方の希望とが合致し、これまでインド現地採用でありながらも、給与面での待遇が上昇し、かつ仕事の裁量権も大きい職につかれた方が増えた1年となりました。
2020年は、引き続き日系中小企業のインド進出の増加と、インド進出に伴う人材における課題は継続していくことが予測され、インドや海外でのビジネス経験者かつキャリア志向の20代~30代を対象とした求人が増えることが予測されます。
以上、2019年、インド就職を目指した現地採用者の方の動向でした。興味が湧いた!もっと具体的に知りたい!そんな方はお気軽にJAC Recruitment Indiaにお問い合わせください。
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